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棚からバター。

 はてさて、7月7日といえばご存じ『七夕』

 『たなばた』と読む人が多いのですが、『しちせき』と読む流儀もあるとか。『たなばた』というのも日本人ならたいてい知っている、というかおそらく小学校で教わるよみかたですね。また、七夕伝説は天文の神話の中でももっとも多くの人が知っているところでしょう。

 しかし、7月7日の七夕。当然、7月もまだ上旬ですと毎年のように、日本列島の多くは梅雨の真っ最中ですよね。雨が降らなくても晴れる確率はそう高くありません。
 では、中国から伝わったこの七夕という年中行事が日本でも根付いたのはなぜだろう。これは七夕はもともとは旧暦の七月七日の行事であり、現在の暦の8月の時期にあたる、つまり真夏(本当は旧暦の七月は初秋なのですが、現代人の感覚では真夏ですね)の星祭のことだったからなのです。8月ですと夜でも晴れることは7月より多いでしょう。今でも地域によっては季節をずらして(1ヶ月後である)8月7日前後に七夕祭をおこなう地域なども多いようですね。

 知ったかぶりで申し訳ありません。とりあえず、国立天文台の七夕に関するページにリンクしておきます。国立天文台では旧暦の七月七日に相当するとされる日を『伝統的七夕』として広報しているようです。そして、今年(2020年、令和2年)は8月25日が『伝統的七夕』なのです。逆に今の時期は旧暦ではまだ五月の半ばに相当する時期でして。『梅雨』のことを『五月雨(さみだれ)』とも云われるように、旧暦五月は今の暦では6月から7月という時期なので。

 さて、私にとって七夕とは、と聞かれたとすれば。
 先日の記事でも紹介しましたとおり、私は今月が誕生月、つまり7月生まれなのです。しかし、7日生まれというわけでもなく。ただ、七夕と聞けば「もうすぐ誕生日だなぁ」とふと頭をかすめはします……。それぐらいしか七夕に関してエピソードがないのかと言われれば黙るしかない、わけでもなく。今、思い出した七夕の日に修正した『ちょっとした勘違い』をご紹介します。

 小学校三年生と四年生のときの担任の先生は『クラスの児童全員に毎日日記を書かせる』という非常に子どものためになる教育法をされる方でありました。当然、我々が受け持たれていたときも日記を書かされたわけなのですが。

 で、七夕の日。七夕だからといっても晴れることもなく。また、当然ながら家には笹もありませんでした。子どものころというのは七夕とかに興味が行きやすいですが、これだとテンションが下がりますよね。で、私は何をしたかと申しますと。家の庭にあった松の木に短冊を吊るしたのです。これで七夕を行った気に、少しはなれたのかも。でも、やっぱり少しだけだったわけで。日記にこのように書きました。

 「今日は七夕でしたので、タイミングは悪いですが、松の木におねがいごとのたんざくをつるしました。」

 そうです、タイミングということばを何か別のものだと勘違いしていたようです。いえ、その日が7月7日なのですから、タイミングはちょうどいいのよ……。でも、笹の葉ではなく松の木に吊るしたことがその……。

 これは先生に提出する前に親に見られて笑われた思い出があります……。小学校三年か四年だもの、そのくらいの勘違いはゆるしてください。

※ なお、本記事は2012年7月に公開した、当時開設していたブログの記事を一部改変、加筆したものです。


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