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建築に於ける「間取り」

不動産屋へ行くと色々な「間取り」を見かける

1R、1K、1DK、2K、3DK、4LDK、5LDK、、、、、

それは気の遠くなるくらい無数にある物件を、わかりやすく識別するための「記号」のようなもので

本来は一軒たりとも同じ物件は無かったはずなのに

一人として同じ人間はいないはずなのに「学歴」や「肩書き」や「年収」や「身長」で男性を判別する婚活女性とやってることはさほど変わらない

今の設計士がお客さんに説明することと言えば8割はこういった「間取り」の話だろう

建築家は「間取り」なんて説明しない
なぜならそんなもので空間を「記号化」していないから

玄関があって、廊下があって、洗面台とトイレがあって、個室があって、寝室があって、広いリビングがあって、その先に南向きのベランダがあって、、、、、

みんなの家も大体がこういう間取りだと思う
志のないやっつけ仕事の設計者はこんな誰が決めたのかわからない「常識」を使って設計しているからで

極論、どこがリビングかなんかは住人が住んでるうちに勝手に決まる
なぜ設計士がそこまで住人の生活を強制しなければならないのか
しかも己の勝手なエゴや常識で

でもだいたいの人はこういうわけのわからない他人(設計士)の常識で自分の生活を限定させられている

なぜなら設計士にとっては、常識で建物を記号化するのが一番楽で一番安くて、そして何よりそれは無知の客を一番納得させやすいから

世界の建物で本物と呼べるような建築なんて1パーセントも無いだろう

本来は高級フランス料理を食べられるチャンスがあったあなたに、お手軽なカップラーメンを食べさせて上手く丸め込んでいるのが現代建築の闇である

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