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建築に於ける「内外」

世界の真理は二元論にあると言っても過言ではない
表の反対は裏で裏の反対は表、AじゃなければBでBじゃなければA、ソレの反対はソレじゃない方でそのまた反対はソレである

二元論の振り子どちらに偏ることもなく行ったり来たりし、そして僕たちはそれをさらに俯瞰して選択できると良い

ただの善人ではなく、善を知り悪を知りそして両者を心得た上でまた善に戻ってくる
振り子は片方に振れただけではいけない、すべての物事は二元論であり必ず反復行為が大事なのだ

善→悪→善

闇を知らなければ光の尊さがわからない
闇を知っているから光の尊さがわかるし、貧乏を経験してるから金の使い方がわかるし、下の立場を経験しているから上の立場になった時の振る舞い方がわかる
光→闇→光、贅沢→貧乏→贅沢、新しいもの→古いもの→新しいもの、東洋→西欧→東洋、、、、、

振り子は根元の"支点"が最も大事であるのを認識すること


ここからは仏教哲学の知識が必要なので難しかったら流し見で結構です!

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メビウスの帯は内側を歩いているつもりがいつの間にか外側を歩いている

二元論は二律背反では無く、真ん中でも無く、もちろん中途半端でも無い
・白でもあるし、黒でもある
・でも、白でも無いし、黒でも無い
・白は黒である
・かと言ってグレーでも無い

いわゆるナーガールジュナ(竜樹)が「中論」で説いた四段論法テトラレンマの応用である
・AはAである
・Aは非Aである
・AはAであり、且つ、非Aでもある
・AはAでもなく、非Aでもない

誤解を恐れず簡潔に言うと、それは白でもあり黒でもあるという概念である

天秤や振り子はどちらに偏ることもないしどちらにでも偏るのである

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流し見部分終わり!


建築においても同じ
内外、表裏、光陰、上下、左右、、、、、

例えば「内側」と「外側」という二元論について
今ここに豆腐があったとして、中央を指で押し潰してみたとする
今指で作った中央の空間は豆腐からすると外の空間だが、世界からすると豆腐で囲まれた内の空間(中庭)とも捉えられる

建築において重要なのは、その「内」とか「外」というものの区別じたいを造りだしているシステム、あるいはその区別を解消させてしまうようなシステムの創出である

建築とは「閉じた空間に穴を穿つこと」
つまりお豆腐に指でポコポコとボイド(void)空間を穿つ
この穴は単なる中庭ではない

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