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意識

僕はよく授業中、
この世界は全て作り物で
自分以外の人には意識が無くて
この世界には自分だけしかいない感覚に襲われたことがあるけど

実は自分以外はクローン人間で
隣のクラスには誰もおらず
僕の見えてない部分の世界には何も無い(みんな止まっている)

自分が主人公のドラマのセットの中にいるような感覚

西田幾多郎は、自然界(有の場所、実際の世界)にある個物は全て、意識の対象であり、意識に作られ、意識の中にあるとした

世界には自分の意識を通した「内部世界(主観)」と
誰の意識も通していない「外部世界(客観)」がある

「内部世界」でこそ人間は、悩み、苦しみ、喜び、怒り、感情というものが生まれる
「外部世界」である宇宙には、価値や意味や秩序なんてものは存在しない
だから宇宙には感情がない

「内部世界」では、楽しいことは早く時間が過ぎ、働いている時は時間が長く感じるかもしれないが、
「外部世界(つまり宇宙)」では、何の感情もなくフラットにただただ時間が流れる

「外部世界」である宇宙は自然そのもので、
もしアウストラロピテクスのような記憶の真っさらな人間がこの世界を見たなら、彼にはこの宇宙は全てフラットに見えるだろう

人もビルも地面も木も水も火も何もかも
ただの同じ「物質」でしかないので、全てひと連なりのフラットな世界に見える

元々あった「外部世界」に
人間の意識が勝手に意味や秩序や感情を作り出したのが
この我々各々が生きる「内部世界」である

仮想空間とはこの「内部世界」を機械で作り出した空間のことを言う

そうすると
「外部世界」を人間の脳というフィルターを通して作り出したものが「内部世界」
「外部世界」をコンピューターというフィルターを通して作り出したものが「仮想世界」
と定義できる

「内部世界」=「仮想世界」=非現実なのである

あなたが今見ている世界も
あなたが今聞いた音も
あなたが今嗅いだ匂いも
あなたが今触れた感触も
あなたが今美味しいと思った味覚も
あなたが今幸せだと思ったこの世界も
全て脳というフィルターを通った自分勝手な解釈で
真実とは限らないのである

「現実とはなんだ? 現実と幻覚の明確な区別はない。五感で知覚できるものを現実というなら、それは脳による電気信号の解釈にすぎない」(映画「マトリックス」)

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