【詩】誰かの祝祭

君はいつもより酒を飲んで
めずらしく「幸福だ」なんて言う

晴れがましい日に流れてくるのは
あの頃一緒に口ずさんだ歌

懐かしいねと笑ったけれど
メロディーも歌詞も歌手の顔も
1ミリも思い出せなかった
それが唯一の救いだった



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