【詩】何にでも致死量というものがある

何にでも"致死量"というものがある
例えば一生のうちで何度
空から落ちる夢を見るかとか
猫とビニール袋を見間違えるかとか

ホチキスで失敗する針の本数も
シュレッダーにかける紙の枚数も
さよならの時に手を振る回数も

ぜんぶ許容量が決まっていて
それを超えたらおしまい
時々、人が突然死ぬのはそのせいだよ


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