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中村研究室のゼミと運営の工夫

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#卒論

[研究室運営] 徹底的にメンバーをシャッフルする

中学、高校と1つの学年に大きな差を感じていた学生さんたちにとって、学年の差というのは大きいものです。また、1つ上ならまだしも、2つ上、3つ上の学年ともなると交流がなく、先輩と後輩との間で断絶が生まれ、遠慮が生じたりといったりということは珍しくありません。 断絶や遠慮が生じると、先輩に対して質問することがはばかられてしまいますし、気軽に研究相談もできませんし、なにか困ったときに頼るということもできません。また、先輩としても、怖がられているのでは?などと、いらぬ心配を抱えること

[研究室ゼミ] 卒論・修論チェックグループで原稿の進捗チェック

卒論や修論といったまぁある程度長い時間をかけて進めるタスクは、どうしても定期的に進捗を出していくことが重要になります。そのため、下記に示すようなチェックシートを用意したりしているのですが、チェックシートがあって自主的に進めることができるのは一部の学生さんだけで、それ以外の学生さん(学生時代の私も含む)にとってはただあるものであり、やらなきゃーと思いつつ、全く進まないというのが個人的な感想です。 ということで、研究室では毎年9月末(秋学期の最初のゼミあたり)になると研究グルー

[研究室運営] 卒論・修論はチェックシートで目標設定と客観的な相互チェック

卒業論文や修士論文で書きまとめる研究内容については、約半年かけてアイディアやモチベーションについて徹底的に議論したり、プロトタイプシステムを実装したりプレ実験を実施してあたりをつけたり、合同研究会などで発表して意見をもらったり、実験結果について議論したりすることで固めていくわけですが、論文を書くこと自体は、ひたすら自分で整理し、向き合い取り組んでいく必要があるので、なかなか大変です。 また、卒論や修論は、何をどんな感じでどれだけ書けばよいかがわからないですし、一般に1~2年

[研究室運営] 卒論・修論に一筆添えてご家族に送付

ゼミの話じゃなくて、これは今では特に教育効果はあんまり考えてなくて、半分自分の趣味になりつつあるのですが、研究室を運営されている方に超おすすめなので紹介します。 目的学生さんのスポンサー様に、学費(明治大学総合数理学部だと学部で約600万円、大学院合わせると750万円くらい)を出して通わせた甲斐があったな。うちの子はこんだけ頑張って成長し、力をつけたんだなと喜んでほしい。あと、修士に進学する学生さんの後方支援をお願いしたい。 実施方法卒論が終わった学生さんには、卒論とこれ

[研究室ゼミ] 卒論・修論の学生さんによる査読

卒論・修論の締め切りが近づくと多くの研究室では悲壮感漂ってると思います。中村研は研究室内締切がクリスマスのちょっと前あたりに設定されており、そこまでみんな頑張って原稿を書き続け、締切間際に提出してくることになります(で、そのまま忘年会に突入するため忘年会はぼろぼろになりがちです)。 私は、学会などに投稿する原稿は細かく赤入れをしつつ丁寧にチェックして、修正してもらって、赤入れして、修正してもらってというやり取りを何度も繰り返しますが、卒論や修論は単著ですし、その文章も審査対