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対話型鑑賞の魅力
◯です。
先日、対話型鑑賞をする機会がありました。
内容としてはZoomで実施し、オンラインで一つの絵を鑑賞しました。
一緒に美術館の展覧会に赴いて、対話しながら鑑賞することは何度かあったのですが、Zoom越しに対話型鑑賞をする、しかも知らない人と。というケースは自分にとっても初めての試みでした。
新年だし、新しいことしてみよ〜といった軽い気持ちでやってみたのですが、想像以上に充実したものでとても貴重な経験ができました!
その中で得た内容を、今回はアウトプットしていきます。
対話型鑑賞って?
まずは対話型鑑賞について軽く説明しておきます。
対話型鑑賞とは、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の教育プログラムを担当していたアメリア・アナレスを第一人者とした、対話形式での美術鑑賞のことです。
対話形式というのは、作品を鑑賞する上で複数人の鑑賞者と鑑賞しつつ、お互いの感想や考えを発言する鑑賞のイメージです。
要は誰かと一緒に話しながら鑑賞するということです!
一緒に鑑賞した人の感性を聞ける
誰かと一緒に鑑賞するということはつまり、一緒に鑑賞した人の感想を聞くとこができるということです。
他の人と自分で作品の見え方が違っていると、その作品に対しての新しい視点を得ることができます。
例えばプールで泳いでいる人の作品があったとします。
自分では泳いでいる人が自由気ままに泳いでいると思っている一方で、他の人は泳いではなく溺れている、といった視点で見ていたりするのです。
このように、異なる視点が共有されることで、自分では想像もしなかった視点や考え方を得ることができます。
また、作品の姿も変わってくるのです。
このように、作品を他の人と一緒に見るというのは、自分の思っていた作品像すら変わるのでとても面白いのです。
じっくりと鑑賞することで、見えていなかったことが見えてくる
みなさんは一つの作品を鑑賞するのにどのくらいの時間をかけるでしょうか?
美術館の展覧会で一つの作品を鑑賞する際、1時間も鑑賞する人はあまりいないと思います。
表情、描かれているもの、背景、持ち物、色合い……。
これらを隅々まで観察することで、作品の持つ様々なメッセージや姿が見えてくるのです。
一見楽しそうな絵でも目が笑っていない、海だと思っていたら湖だった……。
一瞬見ただけで判断してしまっていたものが、実は全然違うものだった、というケースだってあるのです。
せっかく素晴らしい美術を鑑賞しているのに、それに気づけないのは非常に勿体無いと思います。
じっくり観察することは、鑑賞においてとても大切なことなのです。
対話型鑑賞をすると自分の視野が広がる
対話型鑑賞とは、言い方を変えれば作品とより向き合う鑑賞であると思います。
他人と感性を共有することで視野を広げ、作品の声を聞く。
じっくりと観察することで視野を広げ、作品の姿を想像する。
つまりは視野をとても広げることができるのが、この対話型鑑賞なのです。
視野を広げると、作品をよりフォーカスして鑑賞することができます。
そこに向き合うことでさらなる考えが生まれ、それを共有し、視野を広げる……。
そんな楽しみ方ができるため、対話型鑑賞はとてもおすすめです。
視野を広げることは、もちろんアイデアを生み出したり仕事に役立てたりもすることができます。
みなさんも対話型鑑賞をして、視野を広げてみませんか?
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