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寫残録026_はじめようフィルム一眼レフ② 〜お手軽・簡単なNikon F80

一眼レフのフィルムカメラで写真を楽しみたい。でも、フィルムカメラ、それも一眼レフは「難しそう」「値段が高そう」などと迷っていませんか。
お手軽に、そして簡単に楽しめるフィルムの一眼レフについてひとり言。

F80とAF NIKKOR 50mm f1.8

今回紹介するのはAFで撮れるNikon F80

F80は2000年に発売されたNikonのフィルム一眼レフカメラ。上位機種のF100の機能を一部継承したカメラであり、機能も充実したオートフォーカス(以下AF)のフィルム一眼レフです。

F80は2種類発売されていました。「F80D」はフィルムに日付を入れる機能があり、「F80S」はフィルムのコマ間に、シャッタースピード・絞り値・露出補正値を写し込むことができます。

当時のボディのみの価格は、F80Dは88000円。F80Sは102000円。F100が当時190000円でしたから、約半分の価格ですがかなり高価なカメラであり、機能は充実していて充分楽しめるカメラでした。
※くわしいスペックなどは、NIKONの公式ページを参考にしてください。

F80sの背面 ”S”はコマ間のデータ写仕込みもできます


Nikon F80はお財布にやさしい

いま、中古市場では、機械式のフィルム一眼レフが人気で価格も上昇しています。そのなかで、当時高価だったF80も2021年現在、F80Dは1500円ほどから、F80Sは3000円ほどから買えます。
充実した機能のフィルム一眼レフF80が、手軽にはじめられる価格で購入することができます。上位機種のF100と比べても、中古市場ではお手軽に購入できる機種です。
性能も悪くない F80ですが、AF機が敬遠されるのか、機械式の金属ボディではないプラボディだからか、なぜか人気がないことが、中古の価格に表れています。

購入時のチェック点は、グリップや裏ブタなどボディが加水分解していて「ベタつきがないか」、「ファインダー内や軍幹部の液晶に漏れがないか」などとあわせて、AFやシャッタースピードなどの確認が必要です。安いカメラだといっても、使えないと何にもなりませんから。

F80正面から


操作も簡単Nikon F80

newFM2など機械式のカメラは、見た目やマニュアル撮影も楽しみの一つですが、F80は機械式の一眼レフとは違い、全てカメラ任せで撮影ができる気軽さがあります。ピントも、露出も、シャッタースピードもカメラに任せて「構図に集中!」なんてこともできます。
慣れてきたら、露出優先、シャッタースピード優先などの撮影も楽しめます。もちろん、マニュアルも。
操作も、現在のデジタル一眼レフと同じような操作感。20年ほど前のカメラが、簡単に使えるのはうれしい限りです。

そして、何よりもカメラがコンパクトで軽い、コレ重要!
ボディだけなら520g程度、女性にも気にならない重さと、大きさ。F80とAI AF 50mm f1.8Dのセットなら電池、フィルムを入れても700gを切る重さ。これは“無敵”で“最強”であり、軽量コンパクトで持ち歩きも苦にならず、気軽に簡単に楽しめるカメラの一つです。

AF NIKKOR 50mmは、大きさと重さのバランスもGOOD


レンズはどうするか

中級機的な存在ゆえに使用できるNIKONのレンズは一定の制限があり、主にDタイプか、Gタイプとなります。
値段からいえばDタイプをおすすめしたいところですが、古いものになると、AF時に泣きが出ている場合もありますので、カメラに付けて試してからの購入をおススメします。レンズの画角は、お好みで。

ちなみに、AF-S 50mm f1.8Gの中古市場は13000~20000円程度。AI AF 50mm f1.8Dなら数千円で中古市場に出ています。
先日私が見つけたAF 35-80mmは1000円でした。使いたいレンズを探して、中古カメラ店めぐりを楽しむのもアリだと思います。

さぁ、一歩踏みだして、フィルム一眼レフを楽しんでみませんか。


Nikon F80sで撮影した作例を

Lens:AI AF NIKKOR 50mm f1.8D
Film:Kodak color plus200
※解像度低めです。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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