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おじいちゃんから学ぶ「嫉妬心との付き合い方」

大阪のおじいちゃんとちゃんと話したのはもう1年ぶりくらい。
1回目の電話には出なかったけれど、すぐに折り返しの電話がかかってきた。

「おじいちゃん元気??」
「うん、とても元気よ」

久しぶりに話したおじいちゃんはとっても元気そうで「毎日ハッピーな日を過ごしている」とのこと。その返事が可愛くてにやける。「もうおじいちゃんがハッピーならそれでいいか」と思って思わず電話を切りそうになるところを「いやいやそうじゃない」と思いとどまって話し始める。

今日電話したのはおじいちゃんに相談したいことがあったから。

私は大学生の頃から、何かあると大阪のおじいちゃんに相談をする。

おじいちゃんはとにかく人望がある。一度おじいちゃんと話した人はその魅力にとりつかれたかのようにおじいちゃんのことが好きになる。全国を渡り歩いていたおじいちゃんには全国にお友達がいるし、おじいちゃんに会いに全国から人が大阪までくるほど。

当の私も優しいおじいちゃんのことが大好き。

今日の私の相談テーマは「嫉妬心とどう付き合っていくか」だった。

新卒4年目の私の周りには優秀な人がたくさんいる。論理的思考力に長けた人、話の上手な人、文章を書くのがうまい人、人が思いつかないようなアイデアを出す人・・・挙げ始めるとキリがないくらいにみんな優秀だ。

「凄いね、素敵だね」と余裕な笑顔で褒めてあげられる人もいるが、私は違う。「素敵ですね」と言いながらも心の内では悔しさを感じてしまうし、羨ましくなるし、たまらなく嫉妬をする。「なんであの人は・・・」って思ってしまう。そんな自分が情けなくて、それがまた自己嫌悪を引き起こした。

そんな話をおじいちゃんにつらつらと話した。普段から考えてきたからか、おじいちゃんが聴き上手なのか、驚くほど自分の本心がスラスラ出てくる。

私の話を一通り聞いたおじいちゃんが口を開いた。

「そうかぁ。完全に嫉妬やなあそれは」

私「・・・デスヨネ。嫉妬しちゃうし凄い悔しくなっちゃうんだよね。でもそんな自分があんまり好きじゃないの。もっと素直にすごいね、って言ってたいのよ。そっちの方が楽でしょう」

そうすると続けてこんなことを言われた。

いいか?その人の強みは、その人自身が人生の中で一生懸命に努力した証拠や。努力したからこそ、人から「あの人凄いね」って言われるだけの才能になってるんやで。それは他の人から見えていないところで努力してるんやで、絶対に。その人がどのタイミングで努力してたかなんて、知らんやろ?
だからシンプルに「羨ましい」と思うことはその人の強みなんやから、その人をお手本にしたらいいと思うよ。その人になれということではなく、自分と相手のギャップを見て、近づけるように努力すればいい。「凄い」と思える人が周りにいることって、自分の足りなさを知れるから、良いことなんやで。感謝感謝!

才能のある人を見て「羨ましいな、ずるいな」と思ったとき、「その人の努力の結果が今!」…そう考えられるようになるだけで、純粋にリスペクトができるようになるのかも。

明日から意識を変えて挑戦してみることにする。

おやすみなさい。