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KRCのチャレンジとそのベースにある考え方を伝えていきたい

先日8/2(日)に駒沢公園にてKRC東京の練習会を開催しました。その報告をスタッフの栗原(https://twitter.com/BOX_OUT0507)が行っています。

ここでもっと考えを共有し、次に繋げたい、活かしたいので、こちらのnoteでまとめることにしました。


「なぜ1周を計測するか」

ある程度余裕を持ってきちっと走りきれるペースを掴み、そこをベースにメニューを組み立てたり、加減する、コンディション把握に役立てることを目的とする。

全力でタイムアタックすることは健康面や安全面ではリスクがあります。場所や状況を選ぶことが前提として大切です。

ただ自分の全力を知らなければ加減すること、コントロールすることって難しいと思います。

「8割のペースってどれくらいか」
「イージーペースとはどれくらいか」

自分の全力を知ること、推定する為に○割程度の力で実際に走ってみることでそれは見えてくると思います。故にそれは重要な取り組み方だと考えます。


最近はツールの発展や知識、情報もあり、心拍数である程度の予測を立てることも可能になってきました。だから全力走をしなくても例えば駒沢公園を気持ちよく1周(体感)走った時のペースを把握することで全力を想定できますし、その心拍数をセットで見ればより具体的なイメージ、仮定を進めることが出来ると思います。

それを他者との相対的な比較、自己との絶対的な比較をすることで、日頃のトレーニングに活かしていくことが、この計測の目的です。自己分析は行えるので、KRCでは相対的な自己認識を高めることを主題に置いています。


同じように神屋が個人活動で取り組んでいる1kmタイムチャレンジも考えて頂ければ。1つは全力走をしやすいですし、初心者が走り切る分にも負担は少ない距離だと考えます。また日頃のジョグも大抵の人は1kmごとのペース配分を考えるでしょうから、重要な指標になると思います。

初心者からアスリートまで参加できる、対象にしていると言うとマーケティングで言うペルソナが出来ていない、ターゲットが絞りきれていないという考え方もあると思いますが、ランニングの基礎基本、どんなレベルの人でも活用できる方法だと考えています。


「全員にペースメーカーを担ってもらう理由」

今回の練習会では先ずは参加者さんそれぞれに日頃のペース感覚でジョグを引っ張って頂き、他の参加者さんには合わせて頂く形を取って頂きました。

「日頃のペースより、ペースが遅いと窮屈」に感じる方も多いと思います。「日頃より速いペース」だと辛いですよね。だから「遅いと窮屈」という公式も、すんなりと「そういうものだ」と受け止めていらっしゃる方も多いと思います。

でも、ゆっくり走っても窮屈だったりはしない方も居られます。その違いはなぜ生まれるのでしょうか?

1つはいつも1人で走っている為、その一定の動き、ペースでしか身体が動かせない、対応できないようになっている可能性があります。

これは速くなりたい人にとってはあまり良くない傾向で、強くなっていけば様々なペースに対応する必要がありますし、幅を持たせた、色々な刺激を与える意味でもペースを自在に操れる能力を持ちたいところです。

また、そうではなく健康的に走りたい方もペースがいつも一定、動きを変えられないとコンディションや気象条件などが変化した時に対応が出来ません。暑い時も涼しい時も、春夏秋冬、全て同じようなペース、動きでいく訳にもいきません。

健康面でも安全面でもペースや動きは状況や状態に合わせて臨機応変に選べる、作り出せることが理想です。

以前、なぜチームを組むのか?集まるのか?集団走をするのかという記事を書いたことがありますが、ずっといつも1人で走っているとなかなかそういったペースの変化を作り出すのは難しいですし、馴れないからです。誰かに合わせるのは確かに窮屈な面もありますが、そういった鍛錬、経験の場を持つことはパフォーマンス向上にも健康面や安全面にもよい作用を持つと考えています。

そういった意味でもコーチがペースを指示する、集団を形成しそこに合わせる、参加者さんが選んじゃうのではなく、あえてごちゃまぜにしてその日のその状況、ご一緒した方々同士で話し合ったり、合わせる場を構築したいと考えました。

そしてこれは場所も同じで、いつも同じコースを走っているとどうしても習慣化、固定化してしまう傾向があります。コースを変え、一緒に走る参加者さんも変わったりすることで環境の変化を楽しみ、理解を心身ともに進めることが出来ると考えています。


いつも同じコーチに見て頂くメリットは多くあります。KRC東京では石川颯真(https://twitter.com/nichidai2923)が主体となる練習会も今後も継続していきたいですし、よりテーマを絞り、学びを促進する為の講習会なども開催したいと考えています。

様々なコーチ(それは競技経験の違いや社会人経験の違い、市民ランナーとしての経験や他競技の経験、専門知識の違いなど)による練習会に参加することで一貫した知識や学びではなく、多様で幅のあるランニング体験や学びを得ることも出来ます。

その1つ1つの経験を自己のランニング観の確立に役立てることが、KRCの練習会の根幹にあります。

「自分の『ランニング』は、誰かに作ってもらうのではなく、自分で作る」を理念にしております。

とことんパフォーマンス向上を目指していくなら1人のメインコーチがある程度まとめ、細部の課題を補完する様々な専門家の指導を組み合わせる方法が良いでしょう。しかし、そういったアスリート向けの体制は、経済的にも時間的にも制約が多い一般ランナーには費用対効果が悪いと思います。

それであれば、多岐に渡る豊富なランニング体験を活かし、自分自身の「ランニング」を作り上げるほうが楽しいし、充実するのではないでしょうか。

それらのランニング体験は、パフォーマンスを妨げることなく、中長期的に見るとご自分の知識やスキルを増加し、自分なりのランニングの実現へ向けた糧になっていくと考えます。

したがって、コーチが居る場に行ったり、違うコーチやコーチが居らず、自分たちが(もちろんKRCスタッフ等がサポートする練習会)主体となって組み立てる練習会など、様々な練習会を活かしていくことはより良いランニングライフ、楽しみに繋がっていくとKRCでは考えております。

KRCではそのような意味を持って今後も企画、運営、ご提案をしていきます。様々なイベント等にご参加頂ければ、そしてそういった考え方に共感し、共に作り上げようと考えて頂けるコーチやスタッフとしてご協力頂ける方々も増えていけば良いなと思います。

まだまだこれからのクラブです。上記のようなご提案、ご提供を続けていくためにも持続継続できるクラブに発展していく必要があると思います。

ぜひ今後もお付き合い頂ければ幸いです。


こちらでも多くのランニング、生涯スポーツに通じる神屋の記事を読むことが出来ます。ぜひ多くの方々にご覧頂き、参考にして頂ければ嬉しいです。




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