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中国山口駅伝'98:高校3年時

非常に残念なニュースが飛び込んできました。

ランニングブームなどで多くの大会が創設される一方で、競技性の高い、一部の人を対象にしたレースは維持していくのも難しく廃止が相次いでいるような印象を持ちます。

そういった意味では時代の流れのような部分もあるとは思いますが、でもアスリートを育む、そして高いパフォーマンスを好むファンにとっては非常に重要な機会だと思うんですよね。

「する」スポーツとしては今、裾野が広がっていくし、「観る」も楽しいコンテンツを提供するレースやイベントも増えてきていますが。

同じ「観る」でもレベルの高いレースを観たいなと思っても放映、配信はまだまだですし、何よりこうして駅伝などの大型の大会は維持、運営していくの自体が困難になってきています。

そもそもこうした大会はスポンサーとボランティアで成立していて独立採算ではないのでその辺りも「支える」という面では方向転換も必要だと感じます。

前置きが長くなりましたが

この駅伝には高校3年時の1度だけ出場させて頂きました。もう進路も決まり、全国高校駅伝などの高校生としての目標も全て終了し、意識は大学でどうやっていくかを考えていた1月でのお話。

選考レースでもあった2週間前の10kmで快走し、希望区間を勝ち取りましたが、この大会前の週には都道府県対抗駅伝もあり。連戦の中でのレースとなりました。

更にこの大会の翌週にも郡市区対抗駅伝1区10kmも予定しており、15.9kmを走るとダメージも予想されましたけど。大学駅伝や箱根駅伝では自分が経験したことのない(10kmまで)距離を単独で走ることを知っていましたので、経験しておきたかったんですよね。

それでこちらの駅伝を志願し、最長区間、後半区間の15.9kmを走ることになりました。2月にも10マイルレースにエントリーし、この2本で課題もそうですが、経験の土台を作りたかったんですよね。レース計画としては結構無茶をしましたが、良い経験となりました。

レースは前半から後輩たちが爆走し、高校の部ではライバル報徳に差を付けて自分の区間まで運んでくれました。しかし、レース前半ゆったりと入っていると後方から報徳の選手が一気に追い上げてきて並ばれるまでに・・・

多分8kmで40秒を追い付かれています。スタミナに自信があった訳ではなかったですし、後半の起伏を想定してゆったりと前半行っていたんですよね。

追い付かれてから一気にペースを上げました。うまい具合にそこで差が付きはじめ、逆に前方に実業団選手が迫ってきました。後半にかけて一番きついところを登りきったらあとは中継まで下っていくコースだったので前方を追い、抜かし、かつラストも掛けれたので結果は区間賞、区間新でした。記録は49分05秒。

色々な刺激を受けながらとはいえ、良い形で走りきれたし、タイムもなかなか良かったんですよね。これで自信が付きました。何より大学駅伝、特に全日本での6区12.3kmも箱根駅伝5区もそういった経験があって「大丈夫」と思えたんですよね。

普段はなかなかない、高校生では経験出来ないことをさせて頂いた貴重な大会。その2月の10マイルも今はありません。高校生活ラスト駅伝になった浜名湖一周駅伝もありません。

忘れないうちにこうしてnoteに書いたりしたいし、大会そのものの記録やデータも残しておいて欲しいなと思うのですが。

競技者を育む上で、良質な、ハイレベルな駅伝や大会の存在は非常に重要です。どうにか工夫したり、交渉したり色々手を打ち、協力を得て承継していったりしないとどんどんこうして廃止の報を聞くことになりそうな気がします。

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