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子供の「遊びとスポーツ」:コーディネートとマネジメントを考える

キッズ練を実施したりしていますが、ベースにどんな考え方が必要でしょうか。キッズと言っても幼児期と小学生期では必要な部分も違いますし、小学生でも低学年、中学年、高学年では違いがあります。

また自分が関わっている、求められているのはランニング視点で、全ての要素を取り入れると子供たちも疲労しますし、焦点もボケるし、時間も不足します。

子供たちは学校の体育や他のスポーツに触れていることもあり、現状はニーズに応じる形で走ること、駆けっこがメインとなっています。

ただ総合的アプローチを手掛けるとしたらいろいろな要素を取り入れることが必要だったりします。


幼児期はどのようなことを考えてサーキット遊びに展開していくといいでしょうか?幼児期はスキャモンの発育曲線からわかるように神経がもっとも発達する時期です。5歳にして20歳の90%にまで達します。そして小学校高学年くらいから中学生にかけては持久力が伸び、高校生くらいになると筋力が発達する時期となります。そのため、幼児期は筋肉ではなく様々な神経にアプローチするような活動を取り入れてサーキット遊びを考えていくといいです。


スポーツの原点でもある「遊び」には色々な方法と工夫が取り入れられます。走ることもただ鍛練として走ることばかりでなく、タイムトライアルの要素や競争だったり、鬼ごっこなども良いですよね。

同じように遊びの幅を作る為に、走跳投に関わるような遊びを選択することも出来ます。縄跳びでもタイヤ跳び、ラダーやミニハードル、ボックスジャンプ、キャッチボールなどなど、多くの遊び要素が浮かびますね。

メンコや独楽回し、囲碁や将棋、カルタなども身体的、知的部分で総合的に育む機会となるでしょう。

それらを点として単発的に遊ぶのか、運動能力を伸ばすという視点、心身の成長に繋げていくと考えコーディネートし、それらを総合的にマネジメントするかで違いが出てきます。

遊びそのものも楽しいですが、遊び方を更に知っていく、体験を増やしていくことは純粋に楽しいし、得るものも大きいです。

単発のイベントでも体験、触れることは出来ますが、継続し、総合的に取り組む為にクラブ等でもそういった環境を提供していけるようにしたいです。


参考に

小学 2 年生におけるシャトルを使った運動遊びとゲームの体育授業実践:岸一弘

子供が投球動作を獲得するには、幼児期及び児童期において多様な運動遊びの経験が欠かせない。とりわけ、伝承遊びといわれているもので、例えば新聞紙などを折って作る<紙鉄砲>や川で石を投げる<水切り>、それに<メンコ>などが良いと考えられる。なお、これらの遊びを子供たちに経験させるためには、学校内外での群れ遊び(ガキ大将が様々な遊びを経験させてくれたことなど)が日常的に行われていた時代とは違い、現代では外遊びをサポートする“プレイリーダー”が求められてもいる(スポーツ庁 Web 広報マガジン, 2019)。

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