ルールがあるということ

みなさんはルールは好きですか?あまり良い印象はない?ルールと聞くとなんか不自由を感じる?

そうですよね。普通そうだと思います。

私もルールは最小限が良いと思います。色々縛りが多いと「自由」が無くなり動きにくい。本当にそう思います。

でも矛盾するのですが「ルール」が少ないと辛いこともあります。あまりに自由度が高すぎ、どうとでも解釈出来る状態だと・・・

例えば上司が「いい人」で自由に、最小限のルールでやらせてくれると言ったとしましょう。最初のうちは良いんですよね。自由に、やり甲斐を持って活動できる。裁量があるように感じる。

でも実は・・・

最低限のルールがないと、困った時、何かにぶち当たった時は「ルールという名の範囲や指標」が存在せず、結局いちいちその上司に伺わなければいけなくなるんですよね。

ルールがない=想定されていない、前例がない。

そういう図式になるものは全て確認する必要がある。そうなると実際は上司の権限、裁量部分の方が圧倒的に大きく、実際は何事もお伺いを立てかつ上司の意見、気分次第で物事が決まっちゃうんですよね。

その時点で明文化し「ルール」にすれば良いのですが、上司は「いい人」なのでいやいやそんなルールは堅苦しいから無しで良いよ、と・・・ループ。

結局明文化、明確化されない、定着していないルールはルールとしての体を為さないので、また同じような場面が生じたら同じように伺わなければならない。ある範囲からはその上司が居ないと何も進まないし、成立しなくなる。

しかも往々にして見た目は裁量が大きく自由に見えるから責任は部下である自分に掛かってくる。成功すれば自分もある程度は評価されるけど、その自由度を高めた「上司の功績」が大きくなるんですよね。

結果が出なければ「自由にやらせてあげたのに」ダメだったということで当人の責、評価が下がります。

これって結構上手いこと出来ているんですよね。ルールが無ければ自由なようでとてつもなく「負担を強いる」。マニュアルも同じですよね。

こういうことが増えると「忖度」も増えるし、「解釈」も増える。自由度が高いから幾らでも出来る代わりに失敗したら「そんな指示はしていない」と言えますからね。

放任、自由度の高さっていうのは表裏一体だということを考える必要があります。もちろん、責任も一緒にとってくれる「上司」も居るのは居るでしょう。でもそれって属人的な話で、偶然に近いですよ。

「属人的」なことってそういったリスクも大きいので、それから逃れようとするとルールや明文化が大事になります。ある程度縛られてもルールがあった方が良い。

そう考えることもあります。

さて、みなさんはどう思いますか?

ルールは簡潔な方が良い。それは確かです。あまりに多すぎるときついです。ですが、ある程度のルールが無ければより厳しい状況を招くこともあります。

もちろん「誰得?」のような変なルールも世の中には沢山存在します。要らないよね、というものも。

要はバランスが大事なんですよね。

窮屈過ぎず、でもあまりに少なすぎるルールや守られないルールが横行する組織はそれはそれで怖い。

そのバランスを磨く必要はあるでしょう。選択眼も必要だし、どういう意識と考え方を持つかでリスクはぐっと下がることも多いでしょう。

就活生ならなおさら、社会人であれ学生や生徒であれ何時でも思考訓練は出来ますので、ちょっと気にして意識し、考えてみるのは如何でしょうか?

何かの参考、お役に立てれば幸いです。

いつもご訪問、お読み頂きありがとうございます。 すき(ハートマーク)を押して頂いたり、コメントやSNS等にシェア、サポート頂けると励みになります。サポート、応援頂いた分は必ず、活動する中でみなさんにお返しして行くことが出来ると思います。今後もお付き合いを宜しくお願い致します。