有限会社モールドモデル 佐藤賢

国内有数の石膏鋳造技術で世界の産業を一歩前に進める有限会社モールドモデルの2代目です …

有限会社モールドモデル 佐藤賢

国内有数の石膏鋳造技術で世界の産業を一歩前に進める有限会社モールドモデルの2代目です 好きなことは人とコミュニケーションをとることかも知れないです バックパッカー、留学、スノーボーダー、DIYer、ランクル70、MINI、マスタング、エンジェル投資家

最近の記事

見たい景色

今日はしっぽりと、僕が見たい景色について書こうと思います。 夢とか希望とかロマンとか 僕は高校生の頃、田舎のこの町が嫌いで、東京に出た。 でも戻ってきて、こんないい街はないなって思ってる。 人のぬくもりがあって、自然があって、どこにいても圧倒的ホーム感。 でも、町全体は縮小していて、僕の出身小学校も全校生徒が100人を切って、このままいくと消滅する。 僕はその景色を見たくない、 20年くらい地元を見てなかったけど、 いま、僕が見たい景色は、この工場やここで働く人が起

    • 鋳造用石膏のリサイクルの話③

      再生した石膏での鋳型の製作をしてみました。 100%再生石膏2mmメッシュで砕いた石膏を使って、鋳型を作ってみました。 上手くいくと思ったのですが、結果は、、水で溶いてからの凝固スピードが速すぎました。 通常、水に溶いてから40分程度で凝固するのですが、数分で凝固してしまいます。 この40分の間に脱泡作業や補強材を挿入するのですが、その時間がありません。 化学式的には変わっていないと思ってるのですが、どうなんでしょう。 また、仕上がりの感じもなんかべちゃべちゃしてるような

      • 鋳造用石膏のリサイクルの話②

        ようやく第2話です。 大変お待たせしました。 はじめに弊社の使用済み石膏には補強材(ガラスメッシュや金網)やホチキス、接着剤が混ざっています。 これをきれいに取り除いて粉砕したらもう一回使えるだろうという戦法です。 結果まずはきれいに粉砕できたのか。の結果です。 どうでしょう?下が新品です。うーん、若干荒いか? でも大事なのは、粉砕したところでもう一回使えるのかです。 科学的には、水を加えて固まる過程で、何かしらの反応が起きているわけでは無さそうです。単純に分子が絡

        • 女子大での気づき~製造業は〇〇がない~

          先日奈良女子大で学生に当社について、ものづくりについてお話をさせていただく機会がありました。 僕はいろんな人にものづくりに関わって欲しいと思っていて、その意味で女子大生の視点はめっちゃ気づきがありましたので、紹介します。 製造業は出会いが無さそう いきなり来ましたパワーワード これがすべての答えなんじゃないか ものづくりの世界で働きたいと思ったときに、そんな障害があるという事実 これは正直に言うと事実だと思っていて、決して想像の世界じゃないと思います そりゃあ素敵なオフ

          第1回ものづくり交流会を終えて

          こちらの記事の文末に書いたものづくり交流会を開催しました。 まずは、感想として、やってよかったです。 「ものづくり現場の楽しさを、すべての人に。」というミッションのもと、今回は男女が共に活躍する現場づくりをテーマに私含めて7社の方に講演してもらいました。 来てくれた人に何か持って帰ってもらわねばとナーバスになっていましたが、なんてことはなく、皆さん素晴らしい講演をしてくださり、良い会になったなあと思います。 このミッションとテーマを掲げた会は他にはないと思っていて、ここに

          第1回ものづくり交流会を終えて

          手作りのものづくりについて

          手でものをつくるたのしさは、きっと、ほとんどの人が感じたことがあると思います。 プラモデルやアクセサリーじゃなくても折り紙だってものづくりです。 でも、それを仕事にするっていう選択肢は、あまり、たぶん、魅力的と思われていないのだと思います。 それじゃあ食べていけないとか、職人の域になっちゃうとか、働く環境としてよくないとか。 そんな世界を変えていけたらいいなっと思っています。 ものづくりという仕事僕はもともと金融業界にいて、ものも現場もない世界にいました。 でも町工

          手作りのものづくりについて

          地域のなかの工場を目指して

          みなさんの工場は開かれていますか? 弊社がある都留市は小さい町で、地域や市役所、学校、学生が繋がっていると感じます。一方で、企業と地域は分断されていると感じます。少なくとも弊社工場と地域はそうです。 地域のなかの工場大阪や新潟ではオープンファクトリーが頻繁に行われています。 これには多くの意味があると思います。 弊社工場もオープンにして、かつ子ども向けだけでなく、大人も一緒に学び楽しむことができる場所にできたらいいなあと思っています。 工場がフル稼働している中で開催すると

          地域のなかの工場を目指して

          鋳造用石膏のリサイクルの話①''

          チョークに色を付けてみます。 どうやらチョークは顔料で色付けをしているようなので、粉体顔料を買って色付けに挑んでみます。 これまでどおり石膏を粉々にして粉体顔料を混ぜ混みます。(失敗した感が強すぎて写真撮るのサボりました) なんとなくできたような気がします!おめでとうおれ! 某有名キャラクターを作ろうとしましたが、これは明確に失敗です。。 でも紙ねんどみたいに造形ができそうです!ありがとうミッキーマウス! 固まるのが結構早いのでスピード勝負です。ワークショップにした場合、

          鋳造用石膏のリサイクルの話①''

          アトツギできた僕と、できなかった友

          「ケンくんは良かったね。俺は何もできなかったから、少し後悔してる。」 私の友達にもアトツギがいました。 彼は、お父さんが早くに亡くなってしまっていて、そんな中でお母さんと彼で会社を引っ張っていこうというところでしたが、なかなかうまくいかないところが出てきてしまって、結局彼は会社を離れる決断をしました。 そんな彼がボソッと言った言葉です。 この言葉は、鳥肌が立ったし、涙をこらえるのに必死でした。 彼は、中小企業診断士になりました。みんなそれぞれ抱えているものがあるようです。

          アトツギできた僕と、できなかった友

          アトツギを決意したきっかけ

          親父から会社を継いでほしいとか、そういう趣旨のことを言われたことは一度もなかった。 継ぎたいと思ったこともなかった。 今日はアトツギを決意するまでの僕のストーリーを紹介します。 幼少期物心ついた時から親父は会社をやっていた。 小学校の友達には「会社継げよ」なんて言われて、誇りに思ってたけど、継ぐ想像はできなかった。 息子だからじゃなくって、経営をできる人がやるんでしょって思ってた。 学生時代こんな田舎が大っ嫌いだった。 東京に出て、親父よりも稼ぐことが目標になった。

          アトツギを決意したきっかけ

          鋳造用石膏のリサイクルの話①'

          こんばんは。雪が降ってます。 石膏も白いので、どっちがどっちかわからなくなります。 さて、ちょっと番外編で、先週からチョークを自作しています。 表紙の写真の手に持っているのがそれです。 廃材100%でできました。 まずは、弊社の鋳型である石膏を砕いて、チョーク作りのスタートです。 袋に入れて粉々にしていきます。 粉々になるまで砕いた石膏と水を混ぜます。 チョークをかたどるための筒も用意します。 石膏と水をちょうどよくなるまで混ぜます。 ちょうどいいくらいになりました。

          鋳造用石膏のリサイクルの話①'

          鋳造用石膏のリサイクルの話①

          弊社では鋳物の型に石膏を使用していますが、一度使用した石膏は産業廃棄物として捨てています。その量は月に15トン。 これをなんとか2次利用できないか、検討していきます。 まずは、鋳造用石膏として再生できないか。について。 →石膏メーカーではやっていない →不純物を取り除き、微細な粒子に粉砕する必要がある →上記が達成できたところで、鋳造用石膏として使えるか不透明 (→石膏メーカーでやってないというのであればちょっと自分だけの力じゃ厳しそう、、、) なので、鋳造用石膏として再生で

          鋳造用石膏のリサイクルの話①