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鋳造用石膏のリサイクルの話②

ようやく第2話です。
大変お待たせしました。


はじめに

弊社の使用済み石膏には補強材(ガラスメッシュや金網)やホチキス、接着剤が混ざっています。

鋳型として使用後の石膏

これをきれいに取り除いて粉砕したらもう一回使えるだろうという戦法です。

結果

まずはきれいに粉砕できたのか。の結果です。

2mmの網で濾しながら粉砕した石膏

どうでしょう?下が新品です。うーん、若干荒いか?

新品の石膏粉末

でも大事なのは、粉砕したところでもう一回使えるのかです。
科学的には、水を加えて固まる過程で、何かしらの反応が起きているわけでは無さそうです。単純に分子が絡み合うだけだと。
なので、不純物をきれいに取り除いて粉砕したらもう一回使えるだろうという戦法になります。
冒頭のきれいに粉砕の結果ですが、大学生と作業して一旦ここまでたどり着きましたので、その過程を紹介します。

作業全景(大学にスペースを借りて作業しています)

なにでどう砕いたか

ミキサーで粉砕してしまうと不純物も一緒に粉々にしてしまうことが想定されるので、押し潰すことにしました。たどり着いたのが、けいべんタンパくん。

けいべんタンパくん

バイブレーションするのでこの子を押し付けていきます。
次に不純物の除去です。
王道のふるいを試します。
3mmと2mmで試しました。

ふるいにかけながら潰していきます

この結果が冒頭の写真です

今後

若干荒いですが、これで製品を作ってみて問題なければ成功なので、とにかく前に進んでみます。

次回は粉砕した石膏を使って、型を作ってみます。

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