見出し画像

9/23 連休明けに向けてNY市場考察

日本が四連休中の9/21、朝方は何の動きもなく平穏に始まった海外市場が突然崩れました。

いくつか理由はあれど、明確に下げを加速したのは16時半過ぎ。すなわち欧州市場がオープンし、一気に英と独を軸に欧州各国が2.5%以上下げたことが引き金でした。

朝方27600ドル近辺だったNYダウ先物は27000ドルまで約600ドル下げ、さらにNY市場がオープンしても下げ止まらずの一段下げ。結果9/22の0時頃には26600ドルと、金曜夜の27600ドルから1000ドルの急落となりました。

そしていつものように引けに向けて買い戻され、結果27148ドル。前日比で509ドルの下げとなりました。

問題は9/22のNY市場で、ここから反発できないとそのまま明日の日本市場へと持ち越されてしまいます。ということで、急遽明日23日の日本市場再開に向けてNY市場を振り返りたいと思います。

NYダウ 日足

画像1

https://www.tradingview.com/x/d03iSthw/

まず一目瞭然ですが、先週末と昨日とで完全に上昇トレンドが崩れ、下降トレンド入りもしくはレンジ相場へと動きが止まってしまいました。

直近下値と上値を結んだ平行チャネルを描いてみると、丁度6月8日の高値は倍幅となっていて綺麗な上方チャネルになっていました。これを週末の9月18日に下抜いた後の昨日の大幅下落ですから、明確にトレンドが崩れたという認識を持つことが大事だと思います。

そうなるとレジスタンスラインを意識する必要があって、それが水色のラインです。
本日が22750ドル、翌日で27650ドルあたりなので、この辺で跳ね返されず反発できるかが鍵となると思います。

50MAを大きく割りこみ、何とか75MAで下げ止まった感じですが、今日22日に75MAの27000ドルを維持できないと200MAのある26300ドルあたりまで押し込まれる展開は見ておかないといけません。
今これを書いている22日14時半現在、NYダウ先物がまさにこの27000ドル近辺の揉み合いです。昨日のNYダウ現物終了時点の先物価格が27050ドルくらいで、現物より約100ドル低い水準です。

なので、時間外の現状は昨日の終値近辺と変わらずの位置です。全然反発できていないので、まずは今日の欧州が自律反発あるのかどうかでしょうね。

NYダウ ボリンジャー

日足ボリンジャーNY0922

https://www.tradingview.com/x/UqbMCByi/

ボリンジャーバンドの方も見ておきましょう。

綺麗に-3σまで押して反発、しかし-2σの下で終わっています。
そしてバンドはここから拡大してくる傾向にあります。まさにバンドウォークの開始地点とも言える動きです。

今日200ドルくらい下げるだけでも-2σと-3σの間に位置し、バンドウォークが始まったと見える位置関係になってきます。なので今日の動きが本当に重要ですね。

もし今日22日もNY市場が開いてから300ドルくらい急降下して100ドル戻す・・みたいな動きになると、明日以降の日経平均も22500円台の攻防というような動きがあり得ます。連休前からだとまた「日経平均一時前日比800円安」みたいなヘッドラインが踊りかねないので注意ですねw

ただ、それくらい一気にNYダウが崩れてきたということです。

ナスダック 日足

MAナスダック0922

https://www.tradingview.com/x/8TzpwOoa/

S&P500はNYダウとほぼ同じなので、ナスダックの方をみておきましょう。

ナスダックは昨日安く始まった後に切り返して、陽線引けの-0.13%とほぼ変わらずの水準まで戻しました。GAFAMが安い割にはよく踏ん張っていますね。

75MAも割らずにキープできており、モメンタムもゼロ付近まで戻してきました。75MAをサポートに5MAの上で推移できれば、一旦下げ止まりの安心感が出ます。

ボリンジャーバンドでも-1σと-2σの間なので、まだ短期下落トレンドではありますが、NYダウやS&P500よりは一段形がいいので、まずはナスダックが下げ止まるかどうかは重要な指標になるはずです。

ドル円 ボリンジャーバンド

日足ボリンジャードル円0922

https://www.tradingview.com/x/1tYomB4B/

うちのnoteではあまり為替チャートは見ないのですが、こちらもバンドウォークを開始しているドル円をチェックしておきます。

104円フラットまで突っ込んだ際に-3σへと突っかけましたが、そこで反発104円ミドルが丁度-2σであり、ここを上に戻すか下に抜けるかで大きく状況が分かれます。
なので、今の揉み合いをどっちに抜けるかは見ておく必要があると思います。

現状はまだ-2σに沿ってバンドウォークの最中であり、再度104円割れを試しに行く可能性が高い状況となっています。

-2σの下にいるのが今日で5日。7-9日くらいで一旦反発して-1σ付近で揉み合う展開・・という動きはよくあるので、逆にあと数日-2σに付き合うとなるとやはり104円割れがあり得る水準となります。

ここからも日経平均の上値は重く、連休明けの週は戻しても23000円の攻防くらいまでかな・・という感じが個人的にはしています。

9/23の相場予想 まとめ

さすがに欧州の下げがきつかったので、追加で悪材料が出てこない限り22日の海外は一旦は自律反発をみせるのではないかと思っています。

そうなれば23日の日経平均現物は22750円~22850円くらいで推移しそうです。
そこから底堅さを発揮して買いが集まってくれば、上記したように23000円での攻防が意識されそうな気がしています。

ただ、ドル安に続いて欧州がつまづいたことによってユーロ安も進んでおり、必然的に円買いへとシフトされての円高が当面続くような気もします。
なんとか104円ミドルまで戻して揉み合っていますが、ここを下に破られると厳しい展開になります。

そして10月限のオプション海外手口からは、まさにP22750の1100枚売りが壁となってこの付近で下げ止まって反発しそうな感じですから、23日寄りからの動きに注目です。
今日22日のNY市場によりますが、仮に下げてもNYダウが1%安以内で踏ん張ってくれれば、日経平均の方も22750円を割らずに踏ん張れそうです。

75MAとボリンジャーの-2σがまさに22750円近辺ですから、明日は下値としてこの22750円水準が非常に意識されると思います。

逆に22800円付近で下値がしっかりすれば、安心感から23000円を見に行く展開にもなりそうな気がしています。

もし連休前にポジションを整理した方は、前場でこの辺の動きを見てからがいいと思います。
朝10時前後にアジア市場を見て動く可能性があるので、焦らず10時頃までどっしり構えていいのではないかと思っています。

それではまた!

※お願い

最後までおつきあいいただき、ありがとうございます!
自分の忘備録と勉強のために書き殴っております。
まだまだ上級オプショントレーダーさんから見れば幼稚な推察ですが、よろしければ是非フォローとスキをお願いしますっ!

また、初めて訪問していただいた方は是非最新の記事を御覧ください。
平日は毎日相場考察をしておりますので!

この記事が参加している募集

習慣にしていること

もしこの記事がお役に立ちましたら、サポートいただけると嬉しいです! 日々のモチベーションになりますので。 何卒よろしくお願いします。