6/22 日経225オプション考察

先週末金曜は米国SQで、ここの最終決戦が注目されましたが、前半は上昇で日経先物ベースで22660円まで跳ねた後、後半は一気に売られて終値では22280円まで480円も下落しました。

NYダウでは終値では-$208ですが、高値$26451から安値$25759まで$700近い値幅で動いています。
そしてこれを書いている今21日12時半現在、サンデーダウは$25360あたりで動いており、先物のロールオーバー分の減少を加味しても22日月曜は22000～22100円くらのギャップダウンスタートになるかも知れません。

日米SQを通過し、ここからは実体経済への再認識やコロ助第二波、米中問題、トランプ苦戦など下げを意識すつヘッドラインが待っています。ここをこなすほどの金融サプライズがあるかどうか、もしくはコロ助ワクチン関連のサプライズが出てくるかどうかになるのでしょう。

【移動平均 日足】

https://www.tradingview.com/x/IPi9O90L/

まず今日の着目点は5MAが上向きへと転じたこと。そして3日連続の下ヒゲ陰線ながら5MAの上を維持できています。
また、25MAが200MAを上抜いてのゴールデンクロスと、日足チャートの形だけで言えば5MAをサポートに下値が少し固くなったように見えます。

が、月曜は6/15の突っ込んだ安値21530が捨てられてしまうので、横ばいか少し下げるだけでも5MAは現在の22280円から22450円あたりまでスッと上がります。月曜は朝方ギャップダウンで22200円くらいまで下げる可能性が高くなっており、ここから後場にグッと22450円以上まで戻さないとまた5MAを切ることになります。ですので、まだ今のチャートを信用しての上方向へのトレードは様子を見た方がいいかも知れませんね。

下げた場合は、せり上がってくる25MAが明日は22000円あたりになります。ギャップダウンした場合の下値メドは、心理的節目と25MAが重なる22000円の攻防ということになるかと思います。

【NYダウ 移動平均 日足】

https://www.tradingview.com/x/6IPmTEnu/

今日はSQが通過したということで、NYダウの日足をみておきたいと思います。
実はNYダウの方が日経平均よりも形が悪いんですね。昨年まではずっとNYダウの日足の形の良さに日経が全然ついていけなかったわけですが、今は日経の方は裁定売り残解消の買い戻し等も相まって、実は形が良かった・・となっています。

すなわちNYダウの方が下げ圧力が若干高く、SQでも一気に下げ仕掛けされて終わっているので、月曜以降今週はNYダウの下落に日経が引っ張られる展開に注意しておかねばなりません。

NYダウはご覧の通り金曜の下げで5MAを切りました。そして綺麗に200MAで上を叩かれました。しかも、6/11に空けた窓も埋められていません。日本はギリギリ埋めたんですよね。

そして25MAが$25700近辺なのですが、月曜ここを守れるかがかなり重要です。そして割る可能性も結構出てきました。先物は既に$350程度下回ってますからね。
明日の日本が下げ止まってカバーすれば維持できるかも知れませんが、米国のヘッドラインは下げを心配するものばかりです。

25MAを切ると今度は上がってくる50MAがメドですが$25000近辺でぶつかる可能性があります。
いずれにしても、NYダウの方がチャートの形が悪く、日経の先行指標のような形で先に崩れる可能性があります。

あと、ドル円は全ての移動平均を切って5MAも切って完全にダウントレンドなので、ジリジリと円高になるとこれも日経平均の上値を抑えます。

【海外大口 オプション7月限手口】

＜CALL＞
6/19の海外勢ですが、C22500の買い玉を433枚売り決済。そしてC23500を630枚売り越してきました。一方で23000円から23375円のところは200枚以上買ってきています。ですので、全体的には23000円から23500円のレンジアップの可能性をみている感じでしょうか。

日足チャートからは上値が重い形に見えますが、6/19の建玉からはまだその感じはしません。ただし注意しないといけないのは、6/19の建玉は日本時間で言えば、6/18のナイトセッションと6/19の日中セッションを指します。先物とオプションのナイトセッションは翌日建てになると言う点、勘違いしないようにしなくてはなりません。

つまり、急落したのは6/19の深夜から明け方であり、このナイトセッションは6/22付けでJPX発表があるのは明日16時半頃となります。ナイトでの急落中に大口がポジションを動かしている可能性があります。米SQ決着を見ての日本株オプションの建玉がどうなったか、22日の手口は要注目ですね。

＜PUT＞
PUT側は6/19は微小ながら売りがメインとなりました。21500円から22000円のPUTは全体的に売られました。
つまり、大きく下がらないとして、特にP22000は先週末663枚買い越しが綺麗に0枚まで売り決済されました。ただ売買高は非常に少なく、まだPUT側への仕掛けがない形が続いています。

ここもCALL側で書いたように、米SQを通過してから買いが積まれたのかどうか。もしPUT側でP21500あたりが一気に積まれるような動きになれば、先月のアムロのCALL買い乗せのような継続的なPUT買い乗せが続く可能性が出ます。
やはり月曜の手口が重要です。

＜ゴールドマン手口＞

今週全然動かなかったゴールドマンが6/19にはそこそこ動かしてきました。
C23250を300枚買ってC23500を394枚売るというデビットスプレッドを仕掛けてきました。そして一方でC22500を550枚利確決済してきています。

またPUTは100枚単位でアット・ザ・マネー近辺を売っていますから、一旦上への仕掛けをしてきた感じでしょうか。
ただそれならC22500を550枚も利確しなくていいので、まだ明確な方向性は見えてきません。
さらにP22250の買いを1309枚買い越ししたままなので、22000円割れの展開になっても問題はない形ですね。

＜アムロ手口＞

アムロの6/19はCALL側では反対売買が中心で、すなわち決済しての少し縮小化した動きになっています。
C23500を220枚売り乗せした割にはその下を買い乗せではなく若干利確しているので、上に行くぞという手口ではなく、上がらないというスタンスになっている感じです。

一方でPUTもアット・ザ・マネー近辺を200枚前後決済してきました。P22000をまだ1721枚売り越ししており、22000円を割り込まないスタンスが明確になっています。
よって、上記したように6/19のナイトでPUT側をどうしたかですね。アット・ザ・マネー近辺の売り玉が大きく残っているので、300円500円規模で下押しした場合はそれなりに動いてくると思われます。

＜日経平均先物 9月限月＞

6/19の海外勢は先物ではあまり活発にやってきませんでした。
ラージ＋ミニで1284枚の売り越しと、6/16に1万枚以上売った時と比べると1/8の水準です。反対売買が多く発生したのかも知れませんが、どんどん方向性が出なくなっていますね。

米SQ通過で相場が平常心を取り戻すので、その上で買われるのか売られるのか、ようやくまともな相場になるかも知れません。

■来週の予想■

もう既に各コーナーで書いているので、ここではあまり新しいネタはないのですが。。。ｗ

まず月曜はこのままヘッドラインがなければ、日経平均は22000円～22200円あたりの300円安くらいのギャップダウンから始まるでしょう。その後月曜前場では、NYダウの時間外先物で大きく下げなければ、ここからは一旦切り替えしていくのではないかと見ています。

また後場には恐らく日銀が入ってくるので、それを見越した買いでまた下ヒゲ陰線といういつものパターンかも知れません。

しかし、22450円という6/19終値近辺までV字回復できなければ5MAを切り、またチャート上は22000円～22500円のレンジという動きに戻っていくでしょうね。

一方で、重要な節目である22000円を守りきれずに切ってしまうと、一旦また下げを意識し始めて、
・良くて21500円台でのもみ合い
・悪ければ21000円を早い段階で底抜け
という明確な下落トレンドに入ることになります。

現在のオプションの手口からは上に書いたような大きな押しを意識していないので、22000円タッチまではあってもそこからまた切り返すような一週間になるのでは？と感じています。

なんだかんだ海外の大口も、CALL売りとPUT売りをアット・ザ・マネーから1000円－1500円上に置いていて、その幅を両サイドでゆっくり狭める動きとなっており、レンジでのショートストラドル戦略のような動きにみえます。

ということで、来週はあまり大きな値動きにならないことを期待してますが、果たしてどうなるでしょうか・・

それではまた。

※お願い

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