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N中等部ネットコース生の「リアルな」1日


こんにちは、N中等部「ネッ中note」です。

はじめに

今回は、N中等部ネットコースに通う生徒の、「リアルな」1日を紹介します。
N中等部生の1日は、N中等部ホームページにてすでに掲載されているものもございますが、より詳しい内容をご紹介していきます。
※N中等部ネットコースには、昼クラスと夕方クラスがありますが、この記事は昼クラスの「リアルな」1日のご紹介です。

■この記事は以下のような方にオススメです
・N中等部ネットコースの授業に興味がある方
・N中等部ネットコースの生徒の過ごし方に興味のある方
・入学検討中で通学コースとネットコースを迷われている方
・N中等部生の生活サイクルが気になる方

~11:00 授業開始前

ネットコース生の1日は、自宅での学習準備から始まります。ある生徒に過ごし方を尋ねました。

「朝は少し早く、6時に起床しています。日中は趣味のイラストを描いたり、動画を見たりゲームをすることも多いです。Minecraftは授業でも使うので、好きな人が多い印象です。また、Slack(角川ドワンゴ学園で仕様しているコミュニケーションツール)でメッセージのチェックなどもします」

(N中等部ブログ引用 https://n-jr.jp/blog/archives/4454.html)

11:00~13:30 ネット自習室

授業開始前は、「ネット自習室」を利用することができます。
ネット自習室は、平日11:00~20:00の間、Zoomで開室をしています。生徒から質問したい時はZoomにて声をかけると、TAが相談に乗ってくれます。また、Slackでも質問することができ、その分野が得意な生徒が回答・解説してくれることもあります。その間、生徒たちは好きなタイミングで入退室することができます。自主的に学習(自習)したい生徒などが利用できます。
さらに、11:30~12:00は朝活の時間があります。日替わりでティーチングアシスタント(以下、TAと表記)が「皆でエクササイズ」 、「 文字スタンプラリー」、「TAday」、「ミニゲームday」、「マイクラ練習会(火水金実施)」などイベントを実施しています。

13:30~13:50 はじまりの会

授業開始前には、「はじまりの会」があります。その日のメンターや、その日の授業、学習をサポートするTAの自己紹介があります。
毎回さまざまなメンターが授業を行い、授業ごとに担当するTAも交替するので、毎回あいさつと自己紹介とその時々によって一言を伝える時間があります。

挨拶のあとは、グランドルールの確認です。
全国各地から多様な生徒が集まるネットコースの生徒たちが、お互いに気持ちよく過ごすことのできる時間を作っていくために、グランドルールを大切に確認しています。

そして、様々なイベント、ワークショップ、企業とも連携した取り組みの募集など、様々な連絡事項を伝えます。
「自分だけのカップラーメンを作ろう」「宿泊学習」「マイクラカップ」など職員も参加したくなるような魅力的なワークショップやイベントを紹介します。
連絡事項だけでなく、「ミニLT」の時間もあります。
LTとはLightning Talkの略称です。ネットコースでは、1分程度の短い時間で、挙手した生徒が自分の推しを発表したり、好きなことについてプレゼンしたりする時間を設けています。クラスメイトがチャレンジする姿を見て、「自分もチャレンジしてみたい!」と次にミニLTにチャレンジをする生徒もいます。

次に、その日の目標を日誌に記入します。
例えば

 ・ワーク中、ブレイクアウトルーム(※)でビデオオン、マイクオンで交流してみる
 ・授業に集中する
 ・昨日遅くまで起きてたから生活習慣を直す

など、本当にその生徒がその日に達成したい内容が描かれていきます。
(※ブレイクアウトルーム…Zoomミーティングにおいて、参加者を少人数のグループに分けてミーティングを行える機能)

日誌の記入が終わったらタイムテーブルを確認します。
主な授業はPBL、基礎学習、プログラミングです。はじまりの会のあとの流れをみんなで確認して授業に入ります。

最後にマインドフルネスを毎回行います。
「いまに集中する呼吸空間法」であるマインドフルネスを行い、気持ちを切り替えて1コマ目の授業に入ります。


13:50~14:40 基礎学習/プログラミング学習

1コマ目は「基礎学習/プログラミング学習(※)」です。
※日によってどちらかを行います

基礎学習は英語、数学、国語の3教科の個別学習が中心の時間です。オリジナル学習アプリ「N予備校」を利用して、それぞれが自分のペースで学習を進めます。小学校内容の復習から大学受験勉強まで、生徒が自分のペースで、自分が進めたい範囲の学習を進めています。
質問のある生徒はzoom上で挙手し、内容によってメンター・TAが回答したり、slackの#基礎学習チャンネルで質問をしたりして、生徒同士が互いに解決し合うこともあります。

プログラミングの時間は、
「ものづくりはじめました」「ものづくりパスポート」「選択課題」「自由制作」の4つの選択肢のうちから、取り組む内容を決めて学習を進めます。
月ごとに様々なテーマ・ツールに触れる一斉授業形式の「ものづくりはじめました」では、月末に出来上がった作品を提出します。
昨年度は1年で8つ以上(Photoshop、JavaScript、Unity、Blenderなど)のツールに触れました。

「ものづくりパスポート」ではGoogle Workspaceで使用するGoogleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライドをはじめ様々なツールを説明スライドを見ながら段階を踏んで生徒それぞれのペースで取り組める課題です。
一定の内容の履修が終わると、達成した生徒に対してオリジナルの称号をもらうことができます。

「選択課題」は生徒向けのプログラミングサイトに掲載されている様々なツール・課題の中から自分の好きなツールを選んで取り組みます。

「自由制作」はプログラミングであれば生徒が取り組みたい内容を自由にすすめることができます。イラスト、動画、ゲーム、音楽、Webページ、出来上がった作品をSlackでシェアします。1つひとつが個性に溢れた魅力的な作品です。


14:50~15:40 PBL

・PBLの授業は「Collaboratory」「Everythink」「Mindnaut」「Project N(プロN)」「Creative Learning」など様々なテーマごとにコンテンツがあります。(詳細はこちらのnote記事をご参照ください「21世紀型スキル学習」って何?」「PBL授業でからくりマシンを作ってみた」)
 今回は「Everythink」の授業を紹介します。
 「Everythink」では様々な思考スキルを学んで、自分に合った思考法を見つける時間です。実際にワークを通して、その発想法を試してみます。

授業中メンターが進行するなかでリアルタイムでチャットで反応が返ってきます。
 「なるほど!」「88888888」(ハチをパチと読んで手を叩いている音を表現し、「888」のように連続して使う事で拍手を意味する用語)「9点破壊、なんかかっこいいな」「たしかにそういう時あるかも・・・」など、生徒のリアルタイムの反応を確認しながら、メンターが授業の解説を加えます。こうして、生徒・メンター・TAの全員で、一緒に授業を作っています。授業中に感じたこと、思ったことを、チャットやSlackを通じてリアルタイムで表現できるのは、ネットコースならではかもしれません。

また、ブレイクアウトルームで少人数でのグループに分かれてワークを行う際には、改めてグランドルールを意識して互いの意見を受け止め合いながら話し合いを進めます。
オンラインでのグループワークでは、マイクで直接話す、チャットで伝えるなどコミュニケーションの方法も様々です。ファシリテーションを行うTAが生徒の状況を確認しながら、円滑にグループワークが進むようにサポートしていきます。

アイデアを書き記したワークシートは、Slackのクラスチャンネルで共有します。
こうして、クラスメイトは互いに様々なアイデアを知って、新たな発見をすることもできます。

15:40~16:00 おわりの会

1日の最後は、おわりの会です。
「次回の授業ではマインクラフトを使用するよ」といったアナウンスや、ワークショップ、イベントの案内など連絡事項を伝えます。
そして、10点満点で、1日の自分の取り組みに点数をつけて、日誌に振り返ります。
メンターは、日誌に記入されたコメントをみて、授業中のチャットの発言だけではわからない画面の向こうにいる生徒の感想・反応を確認していきます。

おわりに

今回は、N中等部ネットコース生の1日についてご紹介しました。
オンラインを活用した学び方、コミュニケーションの多様な様子が、より鮮明に伝わっていれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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