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強いチームは、ヒトではなく、コトに向かう。

私達の会社は実に多様な人財が揃っていると思います。
1人が得意なことが有り、他の人それぞれの得意なことが有り、一つの目標に向かって一人ひとりが力を発揮しています。

ただ、多様な人とチームであるということは、言うのはシンプルですが難しいことでもあります。それは国籍や性別や環境といったことだけではなく、「モチベーションの源泉が違う」ということです。
本気で仕事に向かっていて、熱量の高さが同じであれば、モチベーションの源泉が違うのは当然のことであり、悪いことでは有りません。大事なのは、多様な人たちの集まりで、それぞれのモチベーションの源泉が違ったとしても、何かを成し遂げた時の興奮や、胸の高なり、達成の喜びに満ちた顔は同じだということです。

DeNAの南場さんも、過去の講演でこのようなことを語っています。


とにかく経営者として言えるのは、「人は多様である方がいい。チームは多様なメンバーから組成されていた方がうんと強い」ということです。
それはどうしてもそうなんです。チームの底力は多様であればあるほど強い。これは私が長年、会社をやって感じたことですね。本当に単一のまったく似たようなメンバーの組織はまとめやすいんだけれども、変化に弱いし、改革に弱い。それから全体の能力も一人ひとりの力が最大化される。ですから経営者にとって、多様なチームをどうやってマネージしていくかは非常に大きなポイントになるということです。経営者というか、企業のトップとしては、異なる人材を集めれば集めるほどパワフルである。だけどそれは同時に、難易度を非常に上げてしまうということなんです。
全文はこちら)(講演の動画はこちら

多様であるがゆえの強さもありますが、そこに難しさも存在するということです。
私なんぞは経験がまだまだすぎて、偉そうなこと言えるもんじゃないのですが、そんな私でさえ痛感しています。たった数人のチームだったとしても、異なる強みや思考を持つ人が集まることはパワフルであると同時に、まとまって最大の成果を出すには、難しさもあります。

組織の難しさの一つに、コミュニケーションの問題があります。
当然、色んな人が集まるわけなので、意見が対立することもあるでしょう。ただそれは、「コト」に向かっている限りは生産的で、軋轢が生まれる事はありません。しかしこれが「ヒト」に向かった瞬間に、それは軋轢を生み、目標達成を妨げる障害になるのです。

今日は、この「ヒト」ではなく「コト」に向かう、ということを考えたいと思っています。
未熟では有りながら今までの役員経験の中で痛感しているのは、「チームをが「ヒト」に向いているとロクなことがない」ということです。そんな不毛な時期を抜け、全員が「コト」に向かった瞬間一気に成果が出ることがあります。

では、「ヒト」ではなく「コト」に向かうとはどういうことでしょうか?
私は、本来仕事というものは「コト」に向かうべきものだと思うのですが、「コト」とは、判断軸や行動軸を、「目指すビジョン」や「達成すべき目標」にフォーカスするということです。全てにおいて、「成すべきコト」にフォーカスをして、結論を導いていくこと。

例えばこれが、「ヒト」に向いてしまえば、「〜さんが言うから」とか「〜さんの経験はないから」とか「〜さんは好きだから」とか「〜さんは苦手だから」とか、どんどん達成すべきことからかけ離れた結論にたどり着いてしう可能性を高めます。
その結果、やり遂げた高揚感をチームで味わうこともなく、仕事は楽しいものではなく、苦痛を与えるものになってしまうでしょう。

「自分」についても同じです。
ここでも、南場さんの言葉をお借りしようと思います。

誰についていくとか、誰に評価されるとか、あるいは自分ができる、できない、もう少し成長していかないといけないのではないか。そういうことに意識を向けるんではなくて、純粋はチームの目標や自分の目標に向かって、それに本当に集中してみると、すごく充実した人生が送れるんじゃないかと思います。

この講演はぜひみなさんに全文読んでほしいなと思っているのですが、この有事の状況で、まさに問われていることだと思います。

そして、働く人全員に知っておいてほしいと思っています。

「ヒト」を想うことは大切です。
「ヒト」ではなく「コト」に向かうということは、ドライになれという意味とは違います。私は仲間の誕生日は祝いたいし、仲間の家族も大事にしたいし、人の成長を嬉しく思います。でもだからこそ、仕事は「コト」に向かって成果を上げることに集中すべきなのです。


真剣に仕事と向き合ってる人が集まれば、議論が白熱し熱くなることもあります。でも、チーム全員が「良いサービスを目指し、目標を達成するために必要なコト」にフォーカスしていれば、個人を攻撃したり、人格を否定することは起こりません。これが「ヒト」に向かうと、「◯◯さんの仕事だから自分は関係ない」とか「◯◯さんが言うから」と目標を達成するための最適解を選択できない可能性があるのです。
「コト」に向かうことで、個性の異なる多様な人が最大の力を発揮し、想像以上の成果が生まれます。

だから「コト」にむかうチームは強くなるのです。

「コト」に向かい努力すること。私達の人生を豊かにしてくれるのは「コト」に向かって一生懸命になることだと私は思います。


ーー

と、たらたら書きましたが、私達LOGZGROUPのチームは、実に多種多様な人財の集まっていると思います。
だからこそ、徹底的に「コト」に向かい、チームで「コトを成し遂げて」いく。
私の一つの夢は、「コト」に向かって成果を上げて、全員で成果への達成感と高揚感で酔いしれることです。(イメージだけは完璧です。笑)
それは、どんなお酒より美味しく、どんな遊びよりエキサイティングで、どんな麻薬より依存性が有ると信じています。

そんな仕事をしたい人はぜひうちに。笑

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