見出し画像

アメリカのラーメン事情

日本の外に出て、たまにものすごく食べたくなるのはラーメン。日本にいる間のラーメンって安く、満足感があり、そして美味しいというものでなんというか食べ物を娯楽として食べる者の頂点に位置する食べ物だと思うんですよ。それこそもっとお金を持っていれば別の話になるのかもしれないですが、今大学生という身分からしてはラーメンは頂点ということにしておきます。

それゆえに、海外のラーメンの文化は日本のものとは比べ物にならない。海外のラーメン文化っていうと、安い日清かまるちゃんのインスタントヌードル。これはラーメンじゃなくてインスタントヌードルだって主張をよくするのですが、これは「Ramen」ということになっています。

だが、アメリカのある程度の大きさの都市なら大体ラーメン屋さんの一軒や二軒はある。そんな中で、コロラド州の州都デンバーも、アマゾンやマイクロソフトで有名なシアトル、それから今僕が滞在しているポートランドも例外ではない。

アメリカには二種類のラーメン屋さん

まず、はじめに日本のチェーン店がアメリカの上陸した物がある。ポートランドを例に取ってみると、丸金ラーメンや阿夫利といったものだ。日本のこれらの店に行ったことがないので、比較はできないが、ちゃんとした選択をすれば日本にいるのと同じようなクオリティの物が出てくる。それこそ、阿夫利で食べたつけ麺の麺は久しぶりに食べるコシの強いいいつけ麺だった。

ただ、日本に上陸した海外の食べ物が日本人の舌に合うようにアレンジされるのと同じように、アメリカに上陸したラーメンも同じようなことをする。例えば、アメリカにはVeganというベジタリアン(肉や魚などの動物の身を食べない人たち)のさらにストイックな存在。鶏卵や牛乳をはじめとした動物性の食べ物を全く食べない人たちがいる。そんな人たちに豚骨ベースのスープなんて受け入れられるわけがない。だからこそ、豆乳で作ってなんらかのスープの素を作ってラーメンを作ったりしている。お腹が空いているときにVeganと聞くと、チャーシュー食べたいなとか思ったりしてVeganのラーメンはまだ口にしたことがないのです。


それが二つ目の種類のラーメン屋さんだ。個人経営の日本のラーメンをアメリカ風にアレンジしたものを出すラーメン屋さん。ポートランドにはBoxer Ramenというもの、デンバーにはTokioというものがある。Boxer Ramenで食べたラーメンはスープ以外はかなりいい味してるなって感じなのだが、スガキヤラーメンを何度か口にしてきた僕にはあのスープはスガキヤのスープとあまりにも似ていて、安っぽさがあった。(スガキヤのバイアスさえなければ安っぽさなど考えることなく美味しくいただけていたと思う) 

それこそ商品にも依るが、アメリカ風にアレンジしているラーメンというのはかなり味が濃かったり、ボリューム満点だったり、他の国の調味料を使ってみたり、多種多様でなかなか面白い。ラーメンってものすごい種類があるから、店ごとにアレンジが違ったりして食べる前の期待値というものがあまり食べた時の幻滅感というものがなかったりして良い。(日本食を食べたい時になんだか違うなってものが出てきたら期待との差に後悔することが多々あるので)


そして、十年ほど前にはアメリカでラーメン屋さんなんてみたことなかったので(意識してなかったのですが)、これからもどんどんとアメリカのラーメン文化というのは日本の物に近づいていくのかもしれません。もしもラーメン中毒の方がいても、アメリカのある程度のサイズの都市ならばラーメンはあるので、安心してアメリカに進学できます。
※ただし、まだラーメンが高い。最低でも$11はする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?