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ことばの話 ~だから方言が好きだ

 3ヵ月ほど前のことだが、ツイッターのTOEIC公式アカウントがこのようなツイートをしていた。

 この【How do you translate?】シリーズは結構好きで、ツイートを見かけると自分なりに英語表現を考えている。いいアタマの体操になる。他にも、「推し」「積読」「オトナ買い」などが出題された。

 英語猛者たちの解答を読むのも楽しい。
 ワタクシは英語学習者に過ぎず通訳や翻訳のスキルはないので、そのレベルの方が解答していると、とても勉強になる。

 で、「知らんけど」だ。ワタクシも考えた。

 さすがにI don't know though.では伝わらなそうだ。猛者たちは何と言っているだろう。Though I have no idea.やI'm not sure though.の人もいるなあ。なるほど、Whateverね... 

 あ、It's not my business.はどうかな。でも「知らんけど」の軽さがないなあ。軽さ... 軽さ、あるよね... 自分で使わないからなあ...

 そう、ワタクシは「知らんけど」を自分で使わないのだ。

 これは、超有名な大阪弁の表現だと理解している。だから大阪弁ネイティブではない人も使っているように見受けられるが、そもそも、ネイティブではない人に正しい意味がわかるだろうか。

 ワタクシは「知らんけど」に、少し無責任なニュアンスを感じ、少し照れ隠しのニュアンスも感じる。これは正しいだろうか。

 あ、でもちょっと待てよ。
 前の職場に関西出身の先輩がいたが、仕事の説明なのに語尾に「知らんけど」を付けられて、よく腹を立てていた。

 「知らないならいけしゃあしゃあと説明すんな」と、毒づいたものだ。心の中で。

 やっぱり、「知らない」という意味ではないのかな。

 きっとこれは、「はんかくさい(北海道方言)」を英訳はおろか、標準語にもできないことと同じだろう。方言は、標準語の語彙を補う。

 英語猛者のみなさま、「知らんけど」をどう英訳しますか。

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