さくらんぼの恵み 続々
先日、ニコライ宮殿の庭で取れたさくらんぼの話を書いた。
たった一本のさくらんぼだが今年は豊作で、夫婦二人では食べきれないほどの恵みだった。
母のところへ持って行った。母は非常に周囲を気にする性格なので、このさくらんぼを常日頃お世話になっているご近所二軒にお裾分けしたいと言った。
ワタクシはその二軒に宮殿のさくらんぼを持っていった。どちらも、ワタクシが子どもの頃からかわいがってもらい、お世話になってきた家だ。
「うわあ、ありがとう。初物よ」
「ありがとう。夫といっしょに食べるわ」
うれしかった。
そして帰ると母が、
「あら、私の分は残ってないの?」
と言うので、翌日また持っていった。
「甘くておいしくて止まらないわ。売り物みたいね」
と言った。
しばらく会えていなかった友人にも分けた。喜んでくれた。
一本のさくらんぼの木が、あちこちにしあわせを運んでくれた。
興味を持ってくださりありがとうございます。猫と人類の共栄共存を願って生きております。サポート戴けたら、猫たちの福利厚生とワタクシの切磋琢磨のために使わせて戴きます。