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福岡で大相撲を見てみたい

 死ぬまでにやってみたいこと。
 福岡で、大相撲九州場所を見てみたい。

 おじいちゃん子だったので、子どもの頃はよく祖父といっしょに大相撲中継を見ていた。夏の巡業、札幌場所に連れて行ってもらったこともある。

 そのままわりと相撲好きでいたくせに、小学校は転校を重ねたせいで、中学以降はそういうことを言える雰囲気ではなく、長らく「相撲が好き」と人前で言えなかった。人生を振り返ると、ずいぶんと周囲の顔色を窺う子ども時代だった。受け容れてもらえないことが怖かったのだろう。

 だが、就職したら同期の女性に大の相撲好きがいた。「スー女」なんて言葉は存在しない頃だ。彼女のあまりの相撲愛に敬服し、故鞍馬竜也氏(元蔵馬関)の著書をプレゼントしたほどだ。

 その後、人前で「相撲が好き」と言うことに抵抗がなくなった。とはいえ、相撲よりは野球の方が好きなのだが。

 それでも、一度は本割を見てみたいと思っている。
 そうなるとつまり、東京か、大阪か、名古屋か、福岡か、ということだ。条件が「本割を見たい」だけならば、年に六度の機会がある。

 でも、ワタクシは九州場所を見たいのだ。
 ワタクシの中では、九州場所は何となく華やかな印象がある。年の最後の本場所だから、力士たちの締め括り感が伝わってくるのだろうか。

 そんな力士たちの熱戦を、11月の、たぶんワタクシにとっては暑くも寒くもない過ごしやすい気候の福岡に見物に出掛け、ついでにぶらりと観光してきたい。

 水炊きも食べたいしもつ煮も食べたい。屋台には行ったことがないから、次に福岡に行ったら屋台にも寄りたい。

 …あれ… 九州場所を直に見たい気持ちは確かにあるのだが、もしかしたらワタクシは、ただ福岡の食に惹かれているだけなのか…

 どちらでもいい。福岡に行って大相撲を見る。そしておいしいものを食べてくる。そんなにハードルは高くない、と思う。たぶん… きっと…


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