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新しい作品についてのお話

去年の9月に卒業した絵本の学校。同期にも大変恵まれ、卒業式の時に「また皆でグループ展やりたいです!」と1人が言ってくれておかげで繋がり続けられ、更に毎月LINE通話をしてグループ展の相談をし、今度の9月に開催しようと場所まで抑えるといった形で、着々と実現に向かっている。
基本的に新作の絵本を出そうという人が多く、だったら自分たちを奮い立たせるためにも、企画発表会をしようよ、ということになり、久しぶりに明日、皆と対面で会うことになった。
ということで、今は東京行きの新幹線の中でこれを書いている。

そしてこのグループ展でどんな絵本を私が作ろうとしているのか、明日の発表会前にここに書こうと思う(実は発表内容をまだまとめてないというのもあり、ここでまとめようという魂胆もあり…)

今回の絵本をどんなものにするのか考えた時に、念頭に置いたのがグループ展をやる場所である。
原宿のデザインフェスタギャラリーで開催する予定なのだが、原宿といえば勝手なイメージとして、子供連れでふらっと来る所ではないかなと思った。
それよりアートなどに興味ある、若い人が来そうだなと。

また今回は公募に出すとかではないので、どんな形でも何ページになってもいいと自由度が高い。
それを足し合わせて考えた時に、ちょっと面白い絵本を作ってみたいなと思ったのである。
デジタルでも本が読める時代。絵本は紙媒体が好まれるとはいえ、もっと紙ならではの面白さを使えないかな。
仕掛け絵本とか考えたが、自分で作れる自信がこれっぽっちもないので却下。
もう少しできそうなものを…と考えて思いついたのが絵巻物だった。

以前、巻物を使って風景画を描くというワークショップに参加して、巻物って面白いなと思っていたことを思い出したのだ。
元々、展覧会で巻物を見るのが好きだったけれども、展覧会では開いた状態で展示されている。しかしそのワークショップに参加して、改めて自分で解きながら開いていく面白さに気付いたのだ。

そうとなれば、絵本の内容は和物にしようと決めた。
昔、ちょっと考えていたけれどもあまり膨らまなかったネタがあったので、それで当てはめると絵巻物にぴったりそう。

内容は、天狗なのに顔が赤くなければ鼻も高くない天狗の子と、どんくさい人間の男の子の友情物語。
男の子のどんくささは天狗の神通力によってカバーされ、男の子は天狗の子が顔が赤くなく鼻が高くなかろうと気にせず、むしろその神通力に尊敬の眼差しを向ける。天狗の子はそれによって自尊心を高める。
ところが天狗と人間の成長スピードが異なり、人間の子は大人になってしまい…
みたいなストーリーを考えていたのだが、いくら登場人物が子どもだとしても、子供向けにしたら神通力をどう表現したらいいのだろう…と思っていたのだ。

絵巻物となると大人向けになるので、そこの心配がなくなるし、成長スピードの差によるすれ違いもより理解しやすくなるのではないかなと思ったのだ。

そんなこんなで、ちょっと絵巻物の試作品を作ってみた。

まだまだ改良しないとだけれども、意外といけるんじゃない!?とご満悦である。

明日、皆からどんなフィードバックもらえるか楽しみである。

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