本当に便利なのか問題
ワイヤレスイヤホンを使っている。
新しく携帯を買い替える時も、2つ前はイヤホンジャックがあるということが必須の条件だったが、その後にワイヤレスイヤホンを購入したため、今使っているものを買う時にはその条件がなくなっていた。
ところがである。最近このワイヤレスイヤホンにイラつくことが続けてあった。
まず、突然左耳のイヤホンから何も聞えなくなったのだ。ケースにもう一度入れて、蓋をし、また蓋を開けて光が点滅するのを確認してから耳を入れる。そんなことを何度くり返してもダメである。
スマホ側からの接続し直しても効果なし。
そうなるとイヤホンを初期化してスマホと接続し直さないといけないとネットに書いてあったのでそのようにしたが、1回では解決せず、数回イヤホンの初期化を行う羽目になった。
もうそうなるとイライラも最高潮に達している。
その時は最終的には問題なく左耳でも聞けるようになったが、ワイヤレスイヤホンは曲者だなという印象が残った。
それからしばらくしたある夕方、仕事帰りににイヤホンを付けていると「Battery low」と言われた。はいはい、と思って帰宅後すぐ充電を始めて次の日まで繋いでおいた。
そして翌朝、仕事に行くのにイヤホンをつけるとまた「Battery low」と言うではないか!
ただでさえ、暑さも手伝って機嫌の悪い朝。イヤホンに怒り爆発しそうになった。
そこでふと、そもそもなぜ私はワイヤレスイヤホンを買ったんだっけ?となったのだ。
何となく記憶しているのは、妹がつけていて「いいなぁ~」と思ったことである。確か妹も「音もいいし、結構いいよ」と言っていたような気もする。
街中の人たちがほとんどワイヤレスイヤホンをつけているし、なんとなくかっこいいし、コードが絡むこともなくて良さそうだし、妹もいいって言っているし、と色々理由をつけて購入したのである。
それがこの立て続けの不調で、かっこよくもないし、便利でもなんでもないという印象にがらりと変わってしまった。
コードがないからかっこいいなんて、よくよく考えたら疑問に思えてくるし、確かにコードが絡むことなくていいかもしれないが、接続不良になることやバッテリー問題を考えたら、コードが絡む方がよっぽどストレスが少ない。
なんとなくぽーっと夢見ていたのが醒めきったような気分になった。
そして自分のスマホでも使えるコード付きイヤホンを探し、即座に購入したのだった。
新しい形のものだとかっこいいと思ってしまうし、皆が使っていると旧式よりもきっといいはずと思いこんでしまう。
自分で使ってなんとなく引っ掛かるところがあったとしても、よっぽどのことがない限り、「いやいや他にメリットがたくさんあるから」と思いがちである。
でも時には「なんとなく便利なもの」は「本当に便利なもの」なのかを考えてもいいのではないか。そんな風に思った出来事であった。
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