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無理やり描き終える

以前、「最後まで描ききる」というタイトルで書いたが、今回は似て非なる「無理やり描き終える」について。

去年のひととき、自分の中で日本舞踊の「藤娘」を描くブームがきて、何回か描いていた。
1つ目はデジタル画。
2つ目はデジタル画と同じ構図で油絵。でもなんだかうまくいかずに未完成。
3つ目は水彩画。何かに応募しようとして描いたがあえなく落選。
4つ目は、水彩画の構図が結構好きだったのでパネルにアクリル画。

この4つ目のアクリル画。
何度も今日こそ完成させようとしたのにダラダラと終わらず。
敗因は藤の花で、何度も描いては気に入らず塗りつぶすというのを繰り返していた。

ようやく藤の花が形付いてきたかな、という時に、あるグループ展の募集案内が来た。
よし、これに出すために仕上げてみよう、と決めた。
期日が決まると終わりへのイメージがわきやすくなったと思う。

と言いつつ、描きながら気に入らない部分はたくさん出てきたし、そもそもこの構図、藤娘が何か知らない人にはなんだか分からないものになってないか?と迷い出した。
でも期日はすぐだし(募集案内に気付いたのが遅すぎて一週間くらいしかなかった)、迷っている場合じゃない。とりあえず今まで散々、ぐずぐずしていたものを終わらせよう!と突き進んでいった。

それがこちら。

もっと手を加えたり直したいところとあるけれども、いったんの終わりは終わり。

絵を描くと終わりが見えないときが多々あるが、こうやって無理やり終わらせるのも大事じゃないかなと思う。
しばらくしたら、手直しすべきところがもっと明確になるだろうし。
と無理やり考えてみる。

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