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なんでも自分次第

この世で1番おいしいものは、昼間のワインだ。

秋晴れの日差しを窓から浴びながら、確信を深める。

特に予定のないオフの日、何もしないよりは何かをしたいと思って決めた昼飲みだったが、久しぶりにワインを飲みだしたら止まらなくなった。

プリミティーヴォ100%のこのワインは適度に濃くて、1人で飲むのに丁度いい値段だった。

飲み終わるまでに時間が掛かるからと買うのをためらったフルボトルのワインは、4分の3ほどが空いた。
きっと今日中になくなるだろう。

家で1人、ワインを飲んでだらだらとしている。
飲み終わったら、読めていなかった本でも読もうか。
可能性の塊としか言えない昼下がりに、うきうきする。

そういえば、学部の卒業式の後だったか、平日の昼間に買い物に行って、「しばらくこんなことできなくなるな…」としんみりしたことがあった。

あの頃の私に言いたい。
できるよ、大丈夫。
やろうと思えば。

就職したら読みたい本が読めなくなるとか、論文を検索しづらくなるとか、平日昼間に出歩けないとか、そんな予想にげんなりする時もある。
でも、きっと、できる。
やり方次第で、なんとでもなる。

10月の空は高く、酔った私に希望を与えてくれる。
なんでも自分次第なんだと、決め付けなければなんでもできると、そんな明るい未来を思わせてくれる。

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。