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#34 障がいと子どもを巡る「言葉のチョイス」【noteの#数えてみた】

note公開設定時ハッシュタグをつける際に出てくる、「どのワードなら何件の記事があります」の予測変換的な項目

同じニュアンスでも単語によって件数がかなり違うことも多く、
どうせなら登録数が多いものをつけようか、なんて
ついつい見て悩んでしまいます。

また、私がメインで扱うテーマに関する言葉では
「障害/障がい」「子供/子ども」「自閉症の呼び方」
のように、表記の揺れが頻繁に見られるものが多くて

「自分が書く際にどの言葉を使うか」については既に自分なりのルールがあるものの、
「ハッシュタグでどれを採用しようか」については悩んだりします。

(どっちもつけとけば良いのですが、note公式さんの「2〜4つがおすすめ!」の声に従いたい自分との戦い、、)

今回は
普段書いていることに関するハッシュタグ件数を見て感じたこと
について書きます。

*2024年6月15日時点の件数。1000以下の数字は切り捨てています。


子ども関係

「育児」19万件    / 「子育て」31万件
・「育児日記」4.8万件 / 「子育て日記」2.4万件
・「父親育児」0.8万件 / 「パパの子育て」3.3万件
・ワンオペ育児 0.8万件

似た単語が表記の揺れで分散していますが、「育児」が多いものと「子育て」が多いものに分かれるのが面白いです。
フレーズの心地よさ、語感によるものでしょうか。

「子ども」65万件 / 「子供」78万件

「障害」と並び、表記に意見が分かれる「こども」
「供」の字が「お供え」を連想させる、といった理由などから、教育機関や福祉関係の場所では「子ども」表記が一般的な気がします。

私が所属してきた場所でも、お便りや公式リリースを出すときには「子ども」または「こども」表記で統一するように、とどこでも言われてきたので、「子供」の方が多いことはちょっと意外。

「障がい」? 「障害」?

「障害」1.2万件 / 「障がい」0.2万件 /  「障碍」147件
「障害者」1.5万件  / 「障がい者」0.4万件
「発達障害」8.6万件  /「発達障がい」0.2万件
「精神障害」0.9万件 / 「精神障がい」421件

「害」の字にネガティブなイメージが感じられる、といった理由で「障がい」や「障碍」を使う人たちがいたり、

「障害」があるのは「人」の中ではなく、環境や社会の方である
として、あえて「障害」をそのまま使います、というスタンスの人もいます。

もちろん、そもそもどっちでも気になりません、という人もたくさん。

法律文書では「障害」が基本の一方で、法的文言でない行政文書では「障がい」を目にすることがほとんど。
福祉事業所も「障がい」で統一している所が多いように感じます。

そこに慣れてきた身としては、ハッシュタグであっても「障害」表記をする時には若干ドキドキする気持ちが残るのですが、noteでは「障害」の方が圧倒的に多め。
当事者やご家族が書かれた記事が多いこともあるかもしれません。

困っている課題のヒントにアクセスできたり、
近しい体験をしている人と共感できる可能性が高まるなら、
書く側のこだわりを気にせず多い方に合わせれば良いかな、というのが私の意見。

一方で、福祉で働くということは、少数者の権利を守るという意識と隣り合わせ。
「ほんのわずかでも気を悪くする人がいるかも」と言われると何とも言えない所で、組織に属している立場だと割り切るのは難しいだろうなと感じます。

発達障がい関係

「自閉症スペクトラム」1.7万件 /「自閉症」0.9万件 / 「自閉スペクトラム症」0.3万件 /「ASD」2.7万件
「ADHD」4.4万件
「LD」0.3万件/「 学習障害」0.3万件
「DCD」200件

「自閉症の呼び方」問題というのがありまして。
それだけで記事一本書けるくらい複雑なので今回は省略しますが、
・「自閉」と「スペクトラム」と「症」をどの順序で並べるか、
・そもそも「自閉」って日本語ニュアンスが暗すぎないか、
などなど、紆余曲折と様々な意見があるのです。

専門職間では、英語表記(Autism Spectrum Disorder)の頭文字をとった「ASD」で統一されそうな気配がありますが、ご家族への説明時に横文字表記を会話のデフォルト表現にするのはなかなかどうして。
noteの記事件数バラツキは、現在のメジャーさ加減として私の体感と概ね一致です。

障がい種別

「双極性障害」3.6万件 /「適応障害」3.2万件 /「パニック障害」1.8万件

「重度心身障害児」318 / 「重度心身障害者」15
「医療的ケア児」1318

成人してから抱える場合もある精神障がい関係の記事がかなり多いことに対して、
先天的な障がい、中でも少数なものに関する記事は非常に少なめですね。

もちろん人口比を考えれば当然の部分なのですが、
関わってきた身としては「重度心身障害」や「医療的ケア児」についてはもっと色々な発信が増えて欲しい気持ち。今後記事で書くようにしよう。

発達支援関係

「療育」0.8万件 / 「発達支援」0.1万件
「特別支援教育」0.5万件
「放課後等デイサービス」0.4万件 / 「児童発達支援」0.2万件
「特別支援学校」0.2万件 /「特別支援学級」0.1万件

「障がいのある子と関わる仕事」の総称が定まっていない問題、というのもありまして。

・福祉関係では「療育」または「発達支援」
・教育関係では「特別支援教育」
と呼ぶのが一般的です。

言葉が分かれていることが、「障がいのある子とどう関わるか」についての基本スタンスの違いにつながっているような印象があります。
本来場所がどこであれ、制度がなんであれ、「本人にとっての最善の利益」という目標は共通のはず。

何か良い言葉が出てこないものかな、書いている内に見つからないかな、なんて考えたりしています。


以上、ハッシュタグ件数を見て考えたこと、でした。

本題はここまで。




以下はせっかく数字をメモったので自分の備忘録です。


圧倒的に多かったもの

100万記事〜

「日記」:409万件
「毎日note」: 128万件

入れてみた言葉の中で圧倒的一位は「日記」でした。
noteとブログの違いは?という記事が検索上位に出てくるなど、
「note」という固有名詞でしか表現できない独自のプラットフォーム上の地位を既に獲得している印象がありますが、ブログ的に日記を書いている人が多いんですね。

「毎日note」の多さにもびっくり。
「実践されている方の数×365」ずつ毎年増えていく訳なので伸び率が高いのは当然としても、それにしても毎日更新されている方が多いということ。
自分も行けるところまで行ってみようと改めて。

10万記事〜

「小説」89万件
「詩」46万件

私自身はまだnoteで文学系創作を読んだことがないのですが、想像を遥かに超えてたくさん書かれているらしい。

「ビジネス」32万件
「投資」25万件
「お金」13万件
「転職」13万件

こちらは私の想像よりは少なめ。
「誰でも書ける」良さというよりは「プロの意見」が求められるジャンル
ということなのでしょうか。

「自己紹介」22万件
「自分」31万件
「自己啓発」10万件

書く作業は孤独なもの。
自分と向き合うことに使っている人が多いのかしら。


その他(数字のみ)

福祉27274
医療30905
年金7650

介護 70531
介護福祉士 11412
在宅介護9318
介護施設 7005
介護職 6675 介護士 4294
介護保険 3421

福祉 25274
保育士 20764
保育園 27409
介護福祉士 7548
社会福祉士 7548
精神保健福祉士 3480
障害福祉 2866
社会福祉 1873

教育181768

レシピ56390

ライフハック25448

ジブン株式会社マガジン12297

旅行147132
移住36643
古民家7855
バンライフ903
京丹後702

NISA 11856

自分の頭の中、今の興味関心が視覚化されたようで面白い時間でした。

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