仕事をクローズさせるためにマネージャーが出来る事
自分がマネジメントとをする時、仕事をきっちりと終わらせてもらう為に心がけている三箇条を書き記してみる。
1.曖昧さをなくす
仕事をお願いする際に「何がその仕事のゴールか」を明確に定義して共有する。各人に頼む仕事の粒度は様々だが、それぞれの仕事のゴールについては冒頭にしっかりと話し合って共有する。ゴールが分かっていないと何をどこまでやってよいのか分からず迷走する事になるからだ。ゴールには期日目標も含まれる。
ゴールについては明確に定義して共有するが、進め方は各人に一任する。粒度も余程の新人で無ければある程度の大きさの粒度で渡す。但し新人であったり不安そうであったりする場合は、直近のゴールは「進め方を考え、タスクに分解して、計画を作成する」となる。これは割と良いトレーニングにもなる。
2.様子をこっそり窺う
仕事を任せたら基本任せっきりにする。但しこれは放置プレイという訳ではもちろん無い。陰から様子はきちんと伺い、あまりに明後日の方向に行っていないか、頓挫して困り果てていないかなど目は配っておく。成果物(例えばコミットログやその時点でのドキュメントファイルなど)にも可能な限り目を通しておく。
大体において、普段からチームメンバーとコミュニケーションを取って目を配るようにしておけば、頭から煙を噴いて(もちろん比喩)いたり、困ってハムスターが回し車をカラカラやっているような状態には割と気づくものだ。そういった状態を見かけたら、ちょいときっかけを作って切り出しやすいような雰囲気とタイミングを作るようにする。
3.困る前に相談出来る環境を作る
自分がよく言うフレーズの一つに「困る5秒前には相談してください」というのがある。もちろん5秒前はジョークだが、完全に行き詰まったり手遅れになる前にちゃんと相談してね、という意味合いだ。
いくら仕事を明確にしようが様子を窺っていようが詰まる時は詰まるし、外部的要因でトラブったりもする。そういう状況はいつでも発生しうる事を伝えた上で、同時に自分でもなるべく状況に気を配ってきな臭くなりそうなのをしっかり検知するように心がけてねと説明している。
その土台として安心して相談を出来るチーム環境を作り維持するのには力を注ぐ。この基礎土台が無ければどんな施策を行おうが上滑りして大部分が徒労や無意味になってしまうからだ。チームビルディング時から心理的安全が確保されている環境を作るは最重要視してマネジメントを行っていく。これが出来なければ任せる事も相談することも、冒険することも投資することも出来ないとさえ考えている。
こういった環境やチームを作ることは難しいが、しかしその分やりがいもあるしこういう文化が浸透すれば組織もスケールアップしやすくなるというのが実感としてある。実際は他にも色々行っていることはあるが、一番根幹と自分が考えている3つを書き記してみました。
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なお技術顧問のお仕事で、こういったチームビルディングや教育サービスなども行わせて頂いております。ご興味がありましたらご相談ください。
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