庭から通信 vol.8
生命力
庭の西側水路が引越前から積もり積もった落ち葉で埋まっていまして、このたび本来の水路として復活させることになりました。葉っぱの感じからして、2年目か3年目になるムクノキの幼木が自生していまして、そのままでは捨てられてしまうので植え替えることにしました。
家の周りにムクノキはないので、種はおそらく鳥に食べられてここに運ばれてきたものではないかと思います。真ん中の鮮やかな葉っぱが今回植え替えをしたムクノキの幼木です。
陽当たりはそれほどよくないですが、場所柄風が穏やかでこの場所では健やかに育っていました。概ね50cm位まで育っていました。
しかし、この猛暑でどうな...最悪の植え替え時期かと思いつつも、なるべく丁寧に鉢への移植を決行しました。移植のため周りの土ごと掘ったのですが、他の植物の根がびっしり生えている地帯で、土が全部落ちてしまいました。
このパターンはまずいパターンで、そのまま枯れてしまうこ事も多いです。ここはムクノキの生命力を信じて、葉っぱが乾燥して丸くなっても、枯れていっても、世話を続けてみました。
一週間ほどで植え替え前の葉っぱは全部枯れてしまいました。そこからです。だめかなと思ったところから、節に小さい芽がでてきました!
さらにそこから2日たち、かなり成長軌道にのったようです。かなりのダメージを受けてしまったようですが、持ちこたえました。今後どのようになるかわかりませんが、まずはかなりの危機を乗り越えてくれたようです。
やはり庭自体はなにも、ものを言うわけでも私に対して何かを積極的に語りかけているわけではありませんが、観察を通じて勇気をもらうというか、日はまた昇る、明けない朝はない、という想いを新たにしました。プロ野球を応援する感覚に近いものがある!? のかな。