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【読書メモ】奇跡の経済教室【基礎知識編】
「経済常識が180度変わる」
いやいや大袈裟やなぁと思って読んでみたが、まさにその通りだった。
「銀行は普通預金で預かっているお金を使って融資などの事業をしている」
「貨幣は物の対価としてうまれた」
「膨らんだ財政赤字を未来ある子どもたちに残すなんてとんでもないことだ!」
「スウェーデンを見習って消費税を上げないと!」
自分の中でこんなふうに思っていた「経済」というものがあまりにも検討外れだということを突きつけられた。
今回の読んだのはこちら。
「奇跡の経済教室【基礎知識編】」(中野剛志著)。
そもそもなんでこういう本を読むに至ったのかというと、「日本の教育をよくするためには、もっと政府・自治体がお金を教育に動かさなくてはいけないのではないか」という視点を持ったからだ。
もちろん、まず授業力を向上させるとか、現場で働く教員として求められる力を高めるのが自分の努めであることはよく分かっているつもりだ。
しかし、もっと広い視点も必要だと思っている。
ただ、自分にある政治・経済の知識は正直中学校段階で止まっていた。
高校では現代社会と歴史を選択してたし。
あとはニュースで見聞きした取ってつけたようなものばかり。
なので、勉強して損はないだろうと思ったわけだ。
結果として、本当に学びになった。
「教育政策はこうすべきだ!」みたいなことは書いていないが、教育政策を考える上での前提は覆った。
今ままでは、限られた国や地方自治体の資金をどう使うのか、もっというと「やりくり」が大事だと思っていたが、どうやらこれはちょっと違うようだ。
実は、今こそ学校教育へのお金を増やす大チャンスなようだ。
ただし、「デフレ下においては」だけど。
個人的な興味とだいぶ絡めたが、教育どうこうでなくとも、日本の経済状況にどんな対策を講じるべきがわかる。
意外にも答えはシンプルだ。
マクロでみると。
選挙の際にどの政党、政治家を支持すべきか、マニュフェストをみて比べて考えるのが楽しみになってきた。
まあなにせ、そもそもの経済常識がないので、中野氏の考え方に批評ができないのだが、これからまた少しずつ勉強していこう。
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