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N.C ローズゼラニウムエッセンシャルオイル/RG


華やかなバラを彷彿させる甘い香りと青葉のグリーン調の香りで特に女性に人気のあるローズゼラニウム。
やや香りの主張があるため、他の精油とブレンドする際には少量にすることでじんわり香りが引き立ちます。
ホルモンバランスの調整を得意としており、女性特有の悩みに作用してくれます。
今回はローズゼラニウムの優れた心身や活用方法を詳しくご紹介します。

◆ローズゼラニウムとは?

南アフリカを原産としたフウロソウ科の多年草の植物で、17世紀初頭あたりにヨーロッパに持ち込まれ、フランスで栽培、19世紀後半になってインド洋のレユニオン島(フランス領)に渡ったとされています。ローズと似た香りがすることから、「ローズ・ゼラニウム」、「ニオイゼラニウム」などと呼ばれています。中世ヨーロッパでは魔除けとして玄関にこの植物を植えたとされ、スキンケアにも精通しているため、ラベンダーと同様に、火傷や皮膚の炎症、傷に原液を塗って傷の手当を行ったとされます。ゼラニウムという名前のつく植物の中で、香りのいいものをセンテッドゼラニウムと呼び、約200種類が存在しますが、精油として使用せれるのはごく一部です。種子の形がコウノトリのくちばしに似ていることから学名である「Pelargonium」はギリシャ語の「Palargos(コウノトリ)」から由来していると言われています。精油は葉から抽出され、スキンケアや、女性特有の婦人科系の不調などへの作用を得意とします。

◆ローズゼラニウムはどんな香り?

ローズ調の優雅な香り

ゲラニオールやシトロネロールの成分を多く含み、この成分はローズと同じ芳香成分なためローズに似た香りです。この香りは心身のバランス調整を得意としており、気持ちの不安、緊張、イライラなどを和らげてくれます。また、シトロネロールの香りは蚊が嫌う香りなため、昆虫の忌避にも作用します。

◆ローズゼラニウムの効能

スキンケア

スキンケアを得意としするゼラニウムはお肌のコンディションを整えてくれます。ラベンダーやカモミール・ジャーマンなどに匹敵するスキンケアの作用を持ちます。抗炎症や抗菌・抗真菌に優れ、特にストレスを原因とした吹き出物やニキビなどのお肌トラブルを抑制してくれます。また、皮膚の感染症である水虫などの予防にも働きかけてくれます。

婦人科系の不調改善

婦人科系の症状で悩みにはたらきかけてくれるゼラニウムは月経痛やPMS(月経前症候群)にも作用してくれます。鎮痛・鎮静・自律神経調整などを得意とするシトロネラールやリナロールを多く含み、神経系の緊張や関節痛のも作用してくれます。

浮腫みの解消

神経系のバランスを得意とするゼラニウムは浮腫みにも作用してくれます。神経が過敏になることで、体の筋肉が緊張し、筋肉の活動が抑制されてしまいます。ゼラニウムは鎮静や鎮痛、静脈強壮などの作用があり、筋肉の緊張や痛みを和らげ、血流を促すことで浮腫みの緩和にも繋がります。

頭皮のケア

神経系のバランスを整えてくれることで、肩こりや目の疲れ、神経の緊張などで凝り固まった頭皮の緊張を緩和してくれ、血行が促進されると頭皮環境の改善にも繋がります。保湿や皮膚の弾力回復の作用もあるので、フケの予防にも繋がります。

リラックス

ローズ調の甘みのある強い香りの中に少しスパイシーさが感じられその香りは心身をゆったりとした心地よい安心感をもたらしてくれます。甘いだけではなく、青みのある清涼感もあるので静寂の中に力強さを思わせ、心のリラックスに導いてくれます。

◆ローズゼラニウム こんな時におすすめ!

気持ちにゆとりを持ちたい時

リラックスを得意としたゼラニウムは神経が過敏になってしまい気持ちにゆとりを持ちたい時におすすめです。仕事などでストレスやイライラが溜まってしまう時は鎮静だけでなく血圧降下にも作用してくれるゼラニウムの香りがおすすめです。特に「完璧主義」を求めてしまう方に。

肌の炎症を抑えたい時

抗炎症・抗菌、抗ウイルス等の作用が期待されるゼラニウムはお肌の炎症を鎮め、痛みを和らげてくれます。また、感染性の予防にも精通しており炎症の広がりを抑えてくれます。保湿や血行促進にも作用してくれるので美肌に繋がります。

髪に張りや艶を取り戻したい時

髪で印象が変わるほどヘアケアはその人のイメージに影響します。ヘアケアにもゼラニウムを使用することで、保湿や抗炎症などの作用もありフケや痒みの鎮静、皮脂分泌のバランス調整など頭皮環境の改善にも働きかけてくれます。

更年期症状でつらい時

ホルモンの減少によって心身にさまざまな症状が起こる更年期障害。イライラや神経の過敏、多汗、冷えや筋肉のこわばりなど、人によって症状も程度もさまざまですが、痛みの緩和や気持ちのリラックスだけでなくホルモンバランスの乱れから来る症状の緩和にも繋がります。

◆ローズゼラニウム 精油の活用方法

ヘアケアオイル

【用意するもの】
ホットタオル、キャリアオイル30ml、ゼラニウム3滴、ペパーミント2滴、フランキンセンス5滴、
【作り方】
キャリアオイルに各精油を滴数入れて混ぜ合わせたらブレンドオイルの完成です
【使用方法】
シャンプー前にブレンドオイルを髪や頭皮に塗布します。ゆっくりなじませます。その上からホットタオルを当ててオイルを浸透させます。5分ほどおいたらシャンプーでしっかり洗い流します。 ※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください髪や頭皮のケアにはゼラニウム、ペッパーミントのブランドがおすすめ。フケや痒み、皮脂の分泌調整、頭皮環境の改善に役立ち、男女問わずおすすめです。

アロマジェル

【用意するもの】
アロエベラジェル30ml、ゼラニウム2滴、ラベンダー4滴、ローマンジャーマン2滴、サンダルウッド2滴
【作り方】
アロエベラジェルに各精油を滴数を垂らし入れて混ぜアロマジュルの完成です
【使用方法】
作成したアロマジュエルをお肌に塗布します。日焼けあと、ニキビや傷痕、お肌の炎症を抑えたい時におすすめです。※作成したアロマジェルは密封した容器に入れて保管し、1週間程度で使い切ってください。

アロマスプレー

【用意するもの】
スプレーボトル、無水エタノール10ml、精製水(無ければ水)30ml、ユーカリ2滴、シトロネラ2滴、ゼラニウム4滴、パチュリ1滴
【作り方】
スプレーボトルに各精油を垂らし入れて、無水エタノールを入れて混ぜ合わせます。そこに精製水を入れてさらによく混ぜアロマスプレーの完成です
【使用方法】
作成したアロマスプレーをお家の中で芳香します。心身のリラックスにおすすめですが、玄関や網戸などにスプレーすると虫よけにもなります。※アロマスプレーは水を使用しているので作成後、高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1週間程度で使い切ってください。使用前によく振ってください。

マッサージオイル

【用意するもの】
ホットタオル、キャリアオイル30ml、ゼラニウム3滴、クラリセージ2滴、スイートオレンジ5滴、カルダモン1滴
【作り方】
キャリアオイルに各精油を滴数入れて混ぜ合わせたらブレンドオイルの完成です
【使用方法】
腹部や腰などに優しくブレンドオイルを塗布します。その上から適温に温めたホットタオルで温湿布を行います。優しくオイルを塗るようにマッサージすると痛みや不快感の予防にも繋がります。
※ブレンドオイルは作成後、密封して高温多湿を避け、冷暗所で保管した上で1ヶ月程度で使い切ってください。

アロマディフューザー

【用意するもの】
アロマディフューザー、ゼラニウム2滴、ラベンダー5滴、フランキンセンス3滴、ユーカリ2滴
【使用方法】
アロマディフューザーに水と各精油を滴数入れて芳香します。神経や感情が高ぶっている時に気持ちを鎮め、冷静にしてくれるとともに、明るく転換してくれ、不安を和らげてくれるので気持ちのリラックスにおすすめです。 ※アロマディフューザー機器の使用方法に従って使用してください。

アロマバス

【用意するもの】
ゼラニウム3滴、スイートオレンジ5滴、パチュリ2滴、クラリセージ1滴、【使用方法】
お湯を張った湯船に各精油を滴数垂らし入れよく混ぜます。混ざったら入浴します。心身の疲労回復や不眠、不安が強い時におすすめです。

ゼラニウム 精油を使う際の注意点・禁忌事項

妊妊娠中、稀に刺激を感じることがあるので敏感肌の方は避ける。

ゼラニウム 精油のプロフィール

学名 Pelargonium graveolens
原産国 フランス
科 名 フウロソウ科
抽出部分 花、葉
抽出方法 水蒸気蒸留法
香りの強弱 中
香りのノート ミドルノート