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サクビトリルバルサルタンが高血圧に使えるようになったよ!

本日9月27日にサクビトリルバルサルタンは高血圧症に対して適応が追加になりました。

安全なのかどうか、自分の目でも確かめようと承認に至った文献を探したのですが、自力で見つけることが出来ず・・・。
とりあえず、改訂資料で読んでみました。 結果として、オルメサルタンと比較して安定した降圧効果を示しました。ただ、原著論文を読めていないためベースラインなどが不明なので、詳しい事は言及出来ないですが、心不全よりも高用量で開始の為に、低血圧やめまいにより注意したフォローアップが必要かなと思います。

PubMedで検索した時に、引っかかった2つの文献で気になった点があったので共有してみたいと思います。

PMID: 28992296
こちらでは、65歳以上の高齢者 高血圧を対象にしています。
降圧効果の所よりも、<副作用>高尿酸血症:3.7% vs 6.5% 上咽頭炎:8.1% vs 6.2% が生じていたのが気になりました。 高尿酸血症は腎機能からきているのでしょうか? 上咽頭炎はなんでしょうか?

PMID:30536595
こちらでは、軽度/中等度の高血圧 アジア人を対象にしています。
こちらでも、<有害事象>200㎎/400㎎ めまい:1.7%/2.3% 咳:2.3%/1.1% 上気道感染症:3.1%/1.1% こちらでも上気道感染症が生じていました。

RMPでは、特に上気道感染症も咽頭炎も記載がありません。
単なる偶然で生じただけならば良いですが、少し注意をしてみるとよいのでしょうか?私の 個人的な予測ですが、レニンアンギオテンシン系を介した血管浮腫やブラジキン上昇による空咳の影響で、上気道感染症が報告されたのでしょうか? 

その他の報告も読んでみる価値がありそうですね。


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