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即時反応と前進実感

1.結論

みなさんは「今すぐ3千円万円もらえる」と「1ヶ月後3千円もらえる」どちらを選びますか。今すぐ1万円を選びますよね。また、「毎日100円もらえる」のと「1ヶ月後3千円」もらえるのだと、どちらがよいですか。きっと「毎日100円もらえる」方を選ぶのではないですか?

この二つを組み合わせたのが今日の結論です。成果は目に見える形で少しずつにするです。その理由をいかに述べます。

2.ゲームにはまる理由

昔からRPGという分野は、熱狂的なファンを生みます。代表的なところで言うと、ポケモン、ドラクエ、FFなどです。子どもはゲームが大好きです。それはそうと、なぜゲームってはまるのでしょう。ゲームだって進めないことあります。子どもで言うと、いやになる要素だってあるはずです。その一つがレベル上げです。全然先に進めなくて、地道に敵を探し、敵を倒して少しずつ少しずつレベルを上げていく作業。最近だと課金することによってすぐにレベルを上げられますが、少し前まではレベル上げは地道な作業でした。無課金で頑張る人も一緒ですよね。

将来のために地道にコツコツ頑張ることは、ゲームのレベル上げも勉強も変わりません。何なら勉強は実際に大人になるときに効果が出ます。勉強するといける学校のはばが広がりますが、ゲームのレベルを上げても進路に全く関係ありません。勉強していると周りの人がニコニコするけど、ゲームのレベル上げをしているとぷんぷんするはずです。それなのにも関わらず、子どもはゲームのレベル上げを頑張ります。

ゲームのレベル上げと勉強の違いは、成果の受け方にあります。ゲームのレベル上げは、毎回敵を倒すと経験値をもらえます。つまり、今すぐに頑張った成果が見え、ゴールに近づいていることが分かるのです。だから、諦めずに頑張れるのです。

今すぐ成果が分かることでさらにいいこともあるのです。経験値が数字で表されるので、効率のよい経験値のため方も考えられます。短い時間でたくさん経験値をためる方法を考えられるのです。ドラクエで言うと、はぐれメタル(わかってくれる人いらっしゃいますかね?)です。

一方、勉強は成果が見えずらいです。勉強してもそこで身に付けた力が何かが分かりません。点数だけに着目してもみても、すぐに通知表の成績があがるわけではありません。もっと言うと、直近のテスト勉強だって勉強した部分が出るかも分かりません。そして、もし勉強したことがすべてが問題として出たとしても、成果を受け取るまでに時間がかかります。勉強する→テストを受ける→採点される→返却されるとたくさんの工程をふまなければ成果が分かりません。

3.私の例

上の二つを一般化してみると、見出しのように「即時反応」と「前進実感」だと思います。自分の行ったことに対して、すぐに反応してあげること。そして今頑張っていることが着実に前に進んでいること。この二つを行うことで、子どもでも継続して頑張ることができるのです。私の実践例を二つ紹介します。

<教員としての場合>
私が漢字の小テストを行うときは、まずテストの日時と問題を事前に伝えます。そして、テスト10分前はテスト勉強の時間として与えます。この時間は勉強したことがすぐに(即時反応)生かされる(前進実感)のです。だから集中して取り組みます。そして、テストを行った後、すぐに(即時反応)自分で〇付けをさせます。すると最短で点数が分かるので、テスト勉強したことがどうだったのか(前進実感)が分かります。もちろん〇つけ自体が間違っている場合もあるので、最後に私がチェックします。

<親としての場合>
2歳の息子は、気分屋です。ご飯は食べないのに、デザートは食べたがります。昨日の例で言うと、うどんは食べないのに、かき氷は食べたいと言います。うどん食べてからと言っても聞きません。そこで、うどんを一口食べたら、その後すぐ(即時反応)ほんの少しかき氷を作ってあげました(前進実感)。また一口食べたらまた少し。また一口食べたらカルピスを少し。結局すべてのうどんを食べることができました。

4.終わりに

即時反応…子どもが頑張ったら、すぐに反応してあげる。
前進実感…ゴールに近づいていることを実感させる。

この二つを意識すると、さまざまなことが継続できるのではないでしょうか。とすれば、親である私たちにできることは、その二つが実感できるような環境を用意してあげることかなと思います。何かの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。素敵な一日をお過ごしください。

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