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忘れがちなリモートワークに必要なこと

 リモートワークと言うのが良いのか、テレワークと言うのが良いのか。テレワークとは「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語だということは知っているが、テレが電話をイメージさせるのでリモートワークと言いたい派です。しかし世間はテレワークの方が主流のようですね。

弊社テレワークのスタート

 弊社は元々、佐賀に本社、福岡と熊本に営業所を置く企業でした。諸般の事情により、事業縮小を余儀なくされていたタイミングと僕の役員就任が重なり、以前の役員では思い付かない一手を打ちました。

 元々、年間売上が約5〜6億円、債務が約2.8億円だったところ、人が辞め、クライアントを持っていかれを繰り返し、僕の役員就任のタイミングでは売上2.5億円、債務2.8億円と債務が売上を超える債務超過でした。

 僕の打った手、年間売上約5,000万円の熊本営業所を閉鎖し、佐賀本社へ移動。移動が困難な場合は自宅でテレワーク勤務というものでした。これが弊社のテレワークの始まりで、約6年前のことです。

テレワークに必須のアイテム

 特に何の特徴もない、地方の小さなイベント会社が業界としては珍しいテレワークを採用したところで、どこかに取り上げられるわけもなく、ひっそり進めていました。昨年からの世界的テレワークの積極採用も弊社的には少なからず蓄積したノウハウもあり全社的テレワークへの移行はとてもスムーズでした。

 弊社のテレワーク必須アイテムは変わったものは何一つないです。

・ノートPC(MacBook Air)
・タブレット(iPad)
・通信環境
・共通のアプリ

 会社に出勤して仕事をしないのでノートPCは必須ですが、製品そのものを同じもので統一した方が良いと考えます。これはPCスキルに差があるので、何かトラブルが起こった時、メーカー、製品、OS、仕様に大きな違いがあると遠隔では指示がとても難しいためです。

 タブレットを必須アイテムにするのは心理的ストレスを軽減するためです。タブレットのホームボタンや画面タップで起動する手軽さは、仕事のON-OFFのハードルを下げます。もちろん業種によりPC作業必須の人もいらっしゃると思います。その場合はタブレットは必須ではなくなると思います。弊社の場合はメール、チャットが業務の大半を占めるため、タブレットで十分な作業が多いということです。

 通信環境と一部有料アプリに関しては既に契約をしている、サブスク登録をしているなど個人差があることでもあり、手当を追加することで対応しました。

 共通のアプリに関しては、想像通りの内容です。spark、Slack、LINE、Trello、zoom、Skypeなど基本のアプリを統一しました。

テレワークに必要な能力

 最後にテレワークに必要な能力、かつ忘れられがちな能力が2つあります。

・読解力
・文章力

テレワークになるとどうしてもコミュニケーションの手段が同期型から非同期型へ変わっていきます。

 同期型コミュニケーション:会話・電話など

 非同期型コミュニケーション:メール・チャットなど

 つまり、声・表情・言葉などで伝えていたことを文字で伝える場面が圧倒的に増えるのがテレワークの実態です。

 何年も前からスタートしていた弊社でも全社的にテレワークを主体にすると、文字でやりとりすることで感じる読解力と文章力の個人差がとても大きく、時には障害になることがあるという事実。ここの乗り越え方がテレワークの普及に大きく影響すると個人的には考えています。

 印鑑、FAX、紙資料などの問題はとても表面的なもので、もっと深いところに文字で意思疎通を行う言語力の一部、読解力・文章力が大事になってきたと思います。

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