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義理人情が数値化されるということについて

昨日、中山 智香子さん著の『大人のためのお金学 NHK出版 学びのきほん』について、コミュニティサロンでご一緒している、よっきさんと話しました。

お金に触れない日はないぐらいに、密接に関わっているけれど、普段は深く考えていません。

それだけに、このような状態なんだろな、難しいなと感じる事例がいくつもありました。

私が二〇一九年に気仙沼市に調査に行ったとき、被災した民宿の女将さんが、こんなことを言っていました。東日本大震災のあと、おおぜいの人が片付けを手伝ってくれたり支援してくれたりして、本当に助かった。でも、助けてもらってばかりなのは心苦しい。だから、もし助けてもらった分を時間通貨として返せるとしたら、とても気が楽になります──と。  
被災した人がそんなこと気にしなくてもいいのに……と、誰もが思うでしょうが、これが人間というものです。一方的にしてもらったことに対しては、負い目を感じずにはいられないのです。まさに「 IOU( I owe you)」(私はあなたに借りがある)が負担となる心境です。

『大人のためのお金学 NHK出版 学びのきほん』中山 智香子著

義理人情でもらったものであったとしても、負い目を感じてしまうというのは、時々あります。

お返しが欲しいわけではいけど、お返しがあったり。

プレゼントをもらうと返したい気持ちが湧いたりします。

クラウドファンディングをやったときに、いただいた方の想いに答えなきゃとポジティブに働く部分と責任の重圧にも感じる部分が正直なところありました。

義理人情が数値化されるべきか。どっちがいいのか。

きっと答えはありません。

相手との関係性のなかでも変わりゆくものであり、そんな淡いのあるところを考えていきたいなと丁寧にじっくりと思いました。

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