北大受験体験記(総合理系・生物重点)


河西謙弥  総合教育部一年  名古屋高校(愛知県) SO


1.入試区分(何学部を受けたか)と受験科目は?


総合入試理系の生物重点選抜を受験
共通テスト:国数英理(生物、化学)社(倫理・政治経済)
個別試験:数学、英語、理科(生物、化学)


2.二次試験前、普段の生活で特に気をつけていたことは?


一番気を付けていたことは睡眠です。夜更かしをして睡眠が足りないと次の日のパフォーマンスが落ちたり、勉強の集中力が落ちたりしてしまいます。そうすると、目標勉強量に到達しなかったり、普段なら解ける問題が解けなくなったりしてしまいます。そうすると、焦ってもっと勉強しなければと思い、また夜遅くまで勉強する羽目になり、負のスパイラルにはまってしまいます。なので、毎日最低でも 7 時間は寝ることを意識していました。


3.直前期の受験勉強について、詳しく教えてください!


数学
『北大の数学 15 か年』という本を買って、ひたすら解いていました。この本の良い所は分野別に問題が記載されている所と問題の難易度が A,B,C で分けられている所です。僕は分野によって得意不得意が激しかったので、得意な分野では A,B,C 問題を解きながら「北大はこの分野ではこの手法や考え方を使う問題が多い」など解きながら自分なりに北大の問題を分析してノートにまとめていました。反対に不得意な分野では簡単な A 問題は自力で頑張って解き、B,C 問題は問題と解答を見て、本番出題されたら飛ばすかどうかを考えていました。

英語
毎日一題北大の長文問題を解いて、解くスピード感に慣れるようにしていました。英作文は本プロジェクトの元リーダーである森下先輩に添削してもらいました。そのおかげで英作文が僕の武器の一つとなりました。また、寝る前に速読英単語の CD を子守歌のように聞いて眠りについていました。

生物
共通テストが終わってから残りの1か月で NewGlobal という参考書を1周しました。何かを一周するときに大切なことは1週間を6日間と考え1日予備日を作って計画を立てることです。もし計画が狂っても予備日を使いながら計画を調整することで、やりきることができます。また生物は記述問題が大切なので、学校の先生に添削してもらいました。

化学
僕は化学が苦手だったので少し邪道な方法で勉強していました。それは、まず一通り問題を解き、答え合わせをします。取れても 25/100 点ぐらいだったので、あとどの問題を正解できたら 50/100 点になったかを簡単そうな問題から探していきます。探し出した問題をノートに書いて暗記します。こうすることで目標点数の50点まで効率よくたどり着けると思い勉強していました。実際、本番では57点取ることができました。


4.二次試験直前期の1日のタイムスケジュールを教えてください!


8:00 起床、朝の準備
9:00 学校の図書館到着
16:00 塾へ到着(ほとんど授業を受けていなかったので、図書館での勉強が飽きたら場所を変える意味で塾の自習室に行っていました。)
22:00 下校、夕飯などなど
24:00 就寝


5.入試前日の過ごし方を教えてください!


当日のシミュレーションをするためにホテルから試験会場まで本番のルート通りに行き実際何分かかるかを測ったり、目印となる建物などを記憶したりしていました。そのあとはキャンパスのメインストリートを歩きながらこの大学に絶対行くんだ、と気合を入れていました。ホテルに帰った後は、自分が一番好きだった本である生物の教科書を眺めて明日どんな問題が出題されるのだろう、と想像しながらベッドでゴロゴロしていました。


6.いつ札幌入りしましたか?


二日前

7.当日の流れとアドバイスがあれば教えてください!


僕は心が弱いので頭痛、腹痛、眼痛と至る所が不調でした。しかし、万が一を備えて頭痛薬、腹痛薬、目薬を持っていたので、何とかしのぐことができました。本番は模試や定期テストとは全く異なる空気感や体の状態になります。そこで、自分の様態は本番どうなる事が予想されるかをしっかり自己分析して対策することが大切です。

8.試験本番の緊張とどう向き合いましたか?


僕は緊張のあまり数学の試験が始まって5問の問題文をすべて読み終わったときに、1つもわからん、落ちた、と思ってしまいました。しかし、自分が今まで解いてきた問題や過去問演習で高得点をとれた時を思い出し「そんなはずはない、絶対解ける問題はある」と 思いもう一度冷静に問題文を読み直し、解けそうな問題を見つけて解き進めることができました。本番に必要なものリストを作成しているのであればそのリストに「過去の勉強の記憶」を加えておくとよいと思います。


9.受験生にメッセージをお願いします!


僕は受験を語れるほど勉強はしていないですが、一つだけ皆さんに伝えられることがあります。それは、「その大学に行きたいという気持ちが強ければ強いほど合格に近づく」と いうことです。なぜならその気持ちがあることで、合格するためにはどうすればよいかを試験が終わる寸前まで考え行動することができるからです。本番中に壁にぶつかることが たくさんあると思いますが、そこで「もういいや」と投げやりになるのか、「ここは一回落ち着いて今自分が何をすべきか考えよう」と頭をフル回転させて最善を尽くせるのかは、これまでの勉強ではなく、何としてでも合格してやる、という気持ちの差であると僕は思います。なので今までの成績や勉強姿勢がどうであれ、気持ちだけは強く持ち続けて本番に臨んでほしいなと思います
頑張ってください!応援しています。

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