【筋肉への憧憬!!!】クリード 炎の宿敵【ネタばれあり映画感想】

 映画を見ました。(ネタバレありで感想書きますのでご注意ください)
 ロッキーシリーズは、昔ちらっとだけ4を見たような記憶があるのと、今回クリード2を見るためにとりあえずロッキー1とクリードを観た程度です。

■フィジカル
 前作のクリード1もそうなんですが、肉体に訴えてくるパワーが半端じゃないですね!今作のヴィクターなんかは初めて出てきたところで「ダメだ、勝てねぇ」と思わせる説得力がありました。体格的に考えて、彼は早くボクシングはやめて総合格闘技に進出すべきだと思います。
 ドニ―も体つきが前作以上になっていたのが素晴らしかったですが、それ以上にトレーニングシーンですよね!後半、ヴィクターを倒すためにわざわざ荒野に行った理由がよくわかりませんが(笑)、そこでのトレーニングがハッタリ効いてて超強くなりそうなんですよねー。タイヤに片足突っ込んでスパーリングとか、もう超怖いけどカッコいいし、ダッシュは美しいし、見ていてアガるんですよね。俺もトレーニングやりてぇーってなる(笑)
この男臭さ!オスとしての強者に成る姿が最高なんです。

■敗者の明日
 今回敗北を経験した人が多いですね。いやドラゴは過去の人だし、そもそもドニ―は最初負けないとストーリーにならないので当たり前なのですが、今作は全編通して敗者の姿が印象的でした。もちろんドニ―が負けてから苦悩している姿もそうなんですが、特にドラゴサイドはつらいですね。ドニーは甘えさせてくれる人がたくさんいますし(だからといって苦労していないというわけではもちろんない)、その分クライマックスでママドラゴが席を立ってしまうところ。もしかしたら、あの時点でパパドラゴとコドラゴの戦いは終わっていたのかも……。だからこそ、試合後にちょっとだけ、コドラゴとパパドラゴが何事もなかったかのようにランニングをしているシーン、「ああ、彼らにも明日が来るのだ……」と涙腺が緩みました。

■大人の余裕
 ドニーは誰と話しているかで雰囲気が違うのが面白いですね。ロッキーの前では年齢以上に子どもで、父親がいなかった反動なのかなと思うと、甘えられてよかったねと思えます。
 試合でぼこぼこにされた後の病院でロッキーに向かって「フィラデルフィアに帰れよ!」と言い放つシーンなんてまさに子どもですよね。お母さんのまえでは優等生なドニ―青年である分、「いいよドニ―。吐き出しちゃいな」という気持ちになりました。(ロッキーはつらかっただろうけど……すまんロッキー。)
 こんな風に思えたのは、ロッキーの大人の余裕があったからかなと思います。余裕、という言葉が適切なのかはわかりませんが、重厚で安定感のあるオールドな雰囲気が、ドニ―の甘えを許してやりたいという気持ちになりました。
 また母ちゃんは母ちゃんで超越した存在でしたねー!(笑)本人より先に懐妊に気づくところとか、コドラゴに挑む話をしたときとか。前作ではボクシングをやるといったドニーに対して「もう連絡してくんな」くらいのことを言っていたので、いろいろあって変化してきたんだなぁ、と、未だ成長する大人のかっこよさを感じました。

■まとめ
この映画、中高生が見たら人生が変わりかねないくらい、フィジカルへの圧倒的なかっこよさがあると思います。思わずボクシングはじめたり、トレーニングしだす人もいると思います。俺もジム通おうかな。フィジカル映画!漢の映画!

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