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コミュニケーションとは

今から1年半前の入社当時、とにかく一番辛かった事が「共通言語」が無かった事でした。
無かったというより、自分の理解が足りなかったという方が正しいです。

わかりやすく例えると、まさに留学生でした。
「AsIs ToBe?Keyfactor?Capability?コレナンデスカ?」状態です。

共通言語がないことで起きる事象

・わからない所がわからない
・質問がでてこない
・目的が理解できない
・説明聴いても、いざ手を動かす時に手が止まる
・情報がわからない
・拾う情報を広げすぎる
・アウトプットの内容が浅い&クオリティがゴミレベル
・会社の人とのコミュニケーションがとれない
・コミュニケーションが取れないことで孤立する、相談先がいない
・辞めたくなる

今書いてても、当時を思い出すと絶望的な気持ちになります。

当時の自分は、「コミュニケーション力」が自分の強みだと思っていました。しかし、共通言語さえ存在しないと、自分の強みを発揮できなくなるので、結果「ポンコツ」というレッテルを貼られます。
恐らく、この人辞めるんじゃないか予想ランキングでは、ダントツの1位を獲得してるくらい、周囲からは痛い目で見られてた気がします。

メラビアンの法則から学ぶ人間関係構築のプロセス

1971年に、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。

第一印象の構成要素

この第一印象を決める要素として、非言語と言語に区分され、非言語が与える影響が93%も占めているんです。

この93%も占める非言語の領域は、人を不快に感じさせない「人への気遣い度」が図られる項目でもあると感じています。

つまりここが「この人、生理的に無理!」となる領域なんですね。
なので、ここをクリアすれば、「会話」という島に渡れる事になります。

私が理解している、人間関係構築までのプロセスを簡単にまとめます。

1.非言語(接触)
2.言語(会話)
3.信頼関係構築(対話)
4.人間関係構築

2~3は、言葉のキャッチボールになるので、自分から発信する情報と、相手からの情報を受取る力が求められます。

しかし、この7%しかない言語領域をなめてはいけません。
なぜなら、ここをクリアしないと「信頼関係構築」の島には行けないんです。

人間関係が築くのが不得手な人は、おそらくこの2で躓くことが多いのではないでしょうか。「何を話せばいいのかわからない」という状態ですね。

当時の自分が、コミュニケーション力が高いと勘違いしていたのは、
第一印象が良く、人の懐に入り込む事が得意だと思っていたからです。

元々人と話すのも好きだし、経営者の方と出会う機会も多い環境ではありました。でもそれは、「相手が合わせてくれていたんだな」と気付かされました。

では、そんな1の非言語しか持たない私が、どうやって現状を打破していったのか。

EQから学ぶ目に見える領域

EQ(心の知能指数)とは、自分の感情と思考パターンを認識して、適切な行動をとっていく、つまり、ピンクの箇所をコントロールしましょうという事です。

人から見える領域・見えない領域

人間が見えている領域って、ほんの一部なんですよね。
つまり、「行動」で人の印象が変わるという事です。

絶望的な状況からの行動の改善

共通言語がなく、孤立化してしまった私がとった行動は、
この「目に見える領域=行動」の改善でした。

①勉強するスピードを上げる
②勉強した内容を先輩に伝える
③勉強した中での疑問点を先輩に聞く
④あらゆる議事録をとる
⑤議事録の中の疑問点を先輩に質問する
⑥タスクの目的を必ず確認する
⑦タスクリストの「わからないレベル」と「わからないこと」を伝える
⑧先輩からのタスクを完璧にこなす
(最低限のアシスタントとしての役割を果たす)

目的は、脱・留学生!です。
ポンコツだと言うことを自分で認めてからは、どんなにディスられても、
自分だけの努力では限界がある、人の力もお借りしないと自分の成長スピードが鈍くなるなと感じました。

なので、教えてもらえない環境であれば、
先輩や上司が教えたくなる部下になりきろう!とネガティブな感情を捨てて、①~⑧の行動を繰り返しました。

当時、共通言語がなかった私には、まず言葉を理解することが必須でした。なので①~⑤を猛スピードで回転させていく事で、⑥~⑧が出来るようになりました。

当時の、猛スピードのスケジュールはこんな感じです。
<平日>
朝の通勤時間:1時間 業務関連分野の読書
帰りの通勤時間:1時間 業務関連分野の読書
帰宅後の寝るまでの2時間:オンライン講義の動画受講
<土日(休日)>
土曜日10時間:リアル講義受講&復習
日曜日5時間:EXCELとPowerPointのオンライン動画でインプット
       パワポの練習(アウトプット)
       過去議事録の見直し&PC内の情報整理

この生活をしていると、お金と同じくらい時間の大切さが身にしみてわかります。※外資系コンサルファームの方はもっとハードかもしれません。

ちなみに、お金ではなく「時間」が対価の世界の
格差社会を表現した映画があります。
貧困層は残存時間が短く、富裕層は永遠に生きられる時間を与えられているという設定なので、今の現代社会を表してるなーと思う作品です。是非、見てみて下さい。

話を戻します。
上記の①~⑧の中でも特に③⑤⑦が非常に重要だと感じています。
先輩からすると、部下が何に悩んでて、何に躓いているのかがわからないんですよね。なので、その情報をオープンにしました。

結果として、入社4ヶ月目から提案書作成を任されるようになりました。(クビにならなくて良かった。。。)
その5ヶ月後、別の会社に移る時に一緒に来てほしいと声をかけて頂きました。

今振り返ると、この苦しい時期を経験できて良かったと思っています。

改めて共通言語とは

共通言語とは、「専門用語」だと自分の中で定義づけています。
この共通言語=専門用語の中には2種類あります。
・業界や分野特有の言語
・抽象度の高い言葉

つまり、その人基準で認識している言葉も専門用語ということになります。専門用語なので、メリット・デメリット両方あります。

メリット:共通意識を持った人と使うとコミュニケーションの質が上がる
デメリット:使っている人にしか理解できない言葉なので翻訳が必要

業界特有の専門用語は、googleで調べれば出てきますが、
抽象度の高い言葉は、相手に確認するしか方法がありません。

共通言語を使用する時は、目的の共有と、共通認識をしているかの確認作業が絶対的に必要です。

学びから気づいた事

コミュニケーションは「会話」や「人との接触」と認識しがちですが、
自分がとった言動に対して、相手がどう受け取ったかまでがコミュニケーションだと考え直すことができました。

つまり、自分のコミュニケーションの結果が、相手からの自分の評価だと考えています。

結論として、腐りかけましたが、腐らなくて良かったなと思いました。
これは、先輩からも言われました(笑)









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