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コンサル入社当時、すぐに読みたかった本

会計系コンサルティング会社に入社して1年半がたちました。未経験でコンサル業界に挑戦しているので、入社3ヶ月はとっても苦しく辛い時期でした。どれだけ苦しかったかというと、会社の執務室で業務をしてたら、急に涙が流れ、1時間泣き続けるという状態でした。周囲がザワついたのを覚えています。(ちなみに「職場で泣く女性は好きじゃないなー」と思っていましたが、自分がその状態になりました)

業界の特徴なのか、うちの会社の特徴なのか、当時の環境を書き出してみます。

コンサル業界の環境(ネガティブ目線)

①誰も教えてくれない、研修もない

②出来ない人はとことんディスられる

③新人だろうが未経験だろうが関係ない

④経験していないことでも「できません」の選択肢はない

⑤マネジメント機能がない

⑥〆切の時間軸が短い

⑦見たこと無い人種ばかり

悪口ですね(笑) 見方を変えてみます。

コンサル業界の環境(ポジティブ目線)

①自ら学べる環境

②競争心・対抗心・向上心が芽生える

③甘えが生まれない

④経験外のことに挑戦できる

⑤自ら考えて動ける

⑥効率的なアクションが無意識に習慣化し、仕事が早くなる

⑦自分にない価値観を知ることができる、刺激的!

※コンサル業界の企業がずべてこの環境というわけではないです。

この負荷の掛け方が、自分のストイックな部分を引き出してくれて
今では、以前の自分より今の自分の方が好きだったりします。

フィットネスで例えるならば、筋トレすることで、
ボディラインの変化➤体質が変化➤自信を持てるようになる➤自ら起こすアクションも変わる
といったことに近いかもしれません。

この環境下で、「この本読んで参考にして」と渡される本は、業務に関する本ばかりです。
しかもだいたい専門書なので、読む情報量が多く「どこ読めばいいのー!」と叫びたくなります。

なので、今の自分のレベルで知って置かなければならない知識や、必要なスキルを学べる本は自分で探さないといけないのです。

パワポを使う機会の多い中で、「パワポ使った事ない!期日も近い!」という事態に陥ります。
そんな時に、自分がなんとか乗り越えた方法や活用した本を紹介していきます。

資料作成のスキル習得の仕方①

資料の作り方がわからない状況で、どうしたのか。

1.過去の提案書や資料を見て、構成がどうなっているのか読み取る

2.とにかく真似する

3.真似してみて改善すべき所は、自分で考える←一番大事

この3点でなんとか乗り越えていました。特に大事なのは、3.真似してみて改善すべき所は、自分で考えるです。改善すべき点の判断軸は、「わかりやすさ」です。これはうちの会社の人の傾向ですが、知識が豊富で分析が得意な人は、文章で説得する資料になるんです。専門用語も頻発していて文字数も多いし「何が言いたいのかわからない」というのが素人の所感でした。

なので自分の資料では、アイコンを多め・グラフや図形を沢山使って直感的に理解出来る資料にしよう!と決めて、パワポの使い方の本ではなく、図形の使い方の本を買いに行きました。

活用本①「外資系コンサルが実践する図形作成の基本」

この本にはかなり助けられましたし、同じようにパワポで資料を作った事ない人が社内にいたので、この本を貸したら2ヶ月くらい戻ってこなかったです。それくらい熟読していました。

ちなみに、パワポの使い方という話だと、元々服飾の学校卒なので、イラストレーターと、色彩学の知識はありました。
どんな知識かというと、イラストレーターとパワポのショートカットキーはほぼ同じというスキル面の知識や、配色を3色以内、補色(反対色)の関係で文字を黒にしにしないほうが目が疲れない等です。

この知識は、パワポ作りが苦手な人からすると「センス」と言われる分野であり、「俺、センス無いから資料作り下手なんだよー」という発言を耳にしますが、センスは元々持っている才能でもなんでもなくて、「知識」です。

「知っている情報をどう活かすのか」を知っているか知らないかの違いです。

「無知は罪」というソクラテスの言葉にもありますが、「知る事×行動に起こす」で解決できることって以外と多いです。

さて、前置きが長くなりましたが、そんな粗々な方法でなんとか資料の作り方を習得していきながらも、もっとわかりやすく習得する方法なかったのかなーとモヤモヤしていた所、ワークスクールに参加した時に、
この本1冊あれば最強!と衝撃を受けた本と出会ったので紹介します。

活用本②PowerPoint資料作成プロフェッショナルの大原則

資料の構成を考えるストーリーの作り方や、図形の使い方、更にはパワポを効率的に使えるダウンロードデータ付きです。

このワークスクールに参加した時に、本の作者の方が講師だったのですが、受講生の目線におろして説明してくださるので説明がとてもわかり易く、講義後の追加質問に対しても、誠実に答えて頂きました。本ってその作者の人柄がでるなーと感じた1冊です。

結論として、当時を振返り「入社してすぐに、この本読みたかったな」と切実に思いました。そうそう!言語化するとこういう事!と答え合わせをするように熟読しました。

本の中にも書いてありますが、「1人歩きをする資料」まで作れてこそ、コミュニケーション力が高いと言えるのではないかと最近考えています。

今までは、スムーズな人間関係を構築出来る人=合わせる事が上手な人が、コミュニケーション力が高い人だと思っていました。

コミュニケーションは「言葉のキャッチボール」とも言われますが、ボールの返し方によっては、人間関係が構築できないコミュニケーションになってしまうことがあります。受け取り側が理解してやっと「伝わる」ことになるので自己満足な話し方、返し方では一方通行になるだけです。(受取上手な相手だと成り立つこともあります。)

実際、見たことのない人種が多い環境の中で、コミュニケーションのとり方=伝え方や受け取り方に悩むことが多かったです。そんな、コミュニケーションとはという原理原則を考えさせられた1冊です。

コミュニケーションについての記事は、また後日書きたいなと考えています。

資料作成のスキル習得の仕方②

その他、資料作りのスキルを習得するために自主的に行ったのは、

「入門編レベルの資料を自分で作ってみる」

とにかく手を動かさなければ、スキルは身につかないことは想像できました。数をこなさないと、今のレベルからクオリティを上げていく事は不可能なんです。ですが、入門編レベルの知識=原理原則を理解していないと全体像が見えてこないんです。

今後、自分同じように未経験の部下をもった時に、何から教えたら良いか、自分で説明するならどう説明するかを、考えながら本やWEB情報を見ながら自分で資料をまとめて行きました。

目的は①原理原則を理解する②パワポ資料作成に慣れるです。

当時の資料がこちらです。(一部抜粋)

一部のみ抜粋してUPしていますが、この後の頁で、使えるフレームワークやその説明なんかをのせています。

今見返して見ると、1頁にまとめられそうだなとか、中身が浅いなーとか、
もっとシンプルな言い回しできなかったのかなとか色々と思う所はありますね。

学びから気づいたこと

自分なりに発見した情報やフレームワークを、「誰かに教える(伝える)ため」という軸で、「わかりやすい資料の作り方」を知る事で、相手の立場にたった視点で考えられるといった気づきがありました。

以上、記念すべき初投稿記事でした。






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