合気レッスン カテゴリー整理

〇止めて貰って動かす事の目的

・自分だけで動かす
止めて貰わずに自分だけで動かすと、自分の意識の中で生まれた動きだけしか生まれない。

・止めて貰って動かす
まず、自分が動くと思っている方法では動かない事に気が付く。
気が付かなければ、いつまでも同じ方法で、より筋力的に動かそうとして無理をする。
表面では動かないため、中を使いだす。
持ち手の技量により、中を止められば、より中を使おうとするため、自分でも気づかない動きが生まれる。
相対稽古では、より高めあう事を目標とする。
持つ意識が薄ければ、中を使う前に動けてしまい、高い効果が得られない。

・相手の意識に向かって動かす。
実際は、前項の前に行うが、レッスンの順序的にはこの順番で行う。
具体的な認識としては、掴んでいる部分で動かしても、相手の気持ちは動かされた(負けた)とは認識しない。
相手の止めてくる起こりを動かす事で、止める側は意識の部分から動かされた(負けた)と認識する。
相手の意識を感じて動かす。
それが出来れば、次に相手の意識に、自分の意識を合わせる。
合ってしまえば、その後に動く動作は結果そうなったという形になるため、形を真似しても、同じ結果は生れない。
意識は、もう少し具体的なものに置き換えれば、重心であり、力の起こりの部分であると感じる。

この段階での技術は、合気柔術。
繋がりを感じて、そこに、楽しさ、癒し、愛情を伝えると、合気術となる。
合気柔術を受けた感覚は、抵抗できない。
合気術を受けた感覚は、抵抗する気が起きない。


〇重心
レッスン形態の1事例として、両者立って、一方が後ろから重心を落として両肩を掴む。
掴まれた方は、膝・腰を使って重心を落とし、相手の重心を浮かして立つ。
今回の、より上の方法として、肉体的にしゃがんで立つのではなく、
各部位が浮くような位置(ニュートラル)に持っていき、呼吸も活用して身体を浮かせて、相手を浮かせる。
浮かせるための、練習方法として、骨盤・座骨・仙腸関節・命門・壇中・心中・大椎を押さえて貰い、各部位を開発する。
各部位が動いた際、より背骨を効果的に動かすための練習方法として、後ろから手首を掴んでも貰い、両手の人差し指を耳に入れ止めて貰う。
これは、頚椎1番が耳の穴の奥の延長にあり、その部分から動かす認識を持つため。
自身の体感として、各部位が動けるようになるのつれ、その効果をより発揮出来る動きの起点となる。


〇二段に向けての剣術
剣を振りかぶった際、相手に向いている柄の部分で、相手を切るルートを意識し、そのルートに剣を振り下ろす。

前後・左右から敵が襲ってくる意識が大切。
前方だけの意識で行うと、力みが消えない。
これは、重心が前方に偏り、ニュートラルな位置になっていないと感じる。
周囲を感じて、その中での自分の中で生まれてくる動きが、最終剣に伝わる。
これは、型稽古でも同様。
掴まれた手を意識せず、自分の中だけで動きを作っても相手に影響しない。
相手を感じ、自分を感じ、それを合わせて、自分の中で生まれてくる動きを相手に伝えていき、結果技となる。


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