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7/18 日声協オンライン研究会:中村敬一

【オンライン研究会一覧】


今回は7/18に開催されました、会員の皆さまを対象とした【日本声楽家協会オンライン研究会 in Zoom】〈発表者(講師): 中村敬一先生〉 の模様をお届けします。

「7/18 日声協オンライン研究会 発表者:中村敬一先生」
テーマ《何語で歌いますか?オペラの原語上演と現地原語上演について考察を考える》
要旨:オペラは原初、ドメスティックなものであった。だが、いまや、アマチュア合唱団の主催するオペラ公演でも原語で歌われる時代となった。オペラの原語上演と現地語上演について考察を加える。

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研究会では、様々な音源、映像などを交えながら原語・言語・発語・ディクション、そして日本人の日本語の舞台発音についてなどをお話しいただきました。音源の中で、G.プッチーニ作曲のオペラ《蝶々夫人》のドイツ語歌唱(ヴンダーリヒ〈Ten〉、ヘルマンプライ〈Br〉の演奏)は特に印象的でした。

参加された皆さまからは、
「先生の講義をとても楽しく聞かせて頂きました。正に私達、日本人の歌手が直面する問題、そしてやるべき事が、今まで以上に理解出来た気がします。」
「外国オペラは原語で歌うべきだと思い込んでいましたが、実は作曲家自身もそれぞれの国の言語で歌うことを許容してたことや、ヴンダーリッヒの歌などを通して1960年代まではドイツ語でイタリアオペラを歌っていたことを知りました。また、観客に直接伝えて内容を分かって楽しんでいただくという視点でも、日本語で外国オペラを歌う機会をもっと増やしても良いのではと感じました。また、舞台上で美しい発語で日本語を歌う方法論が、まだ十分に研究しつくされていないことも知りました。私自身も、日本語で歌うときは、もっと美しい発語で歌えるように、勉強していきたいと思いました。」
「今回の内容は、衝撃的でした。ミュージカルを含め、日本語上演のものは、言葉が聞きとりにくく、なかなか楽しめませんでした。ドイツには、舞台用の発音がかねてから存在しているとのお話。なるほどと思いました。先生に言葉の発音を常にご指摘いただいていたことを思い出しました。しかし、理解力のない私は、度々混乱して、日本語など、独特の発音の仕方に戸惑いを感じていました。今でも日本歌曲には苦手意識があります。これから、どのように勉強していったら良いのか考えさせられてしまいました。更に、精進いたします。」など、多くのご感想をいただきました。

次回のオンライン研究会もぜひご参加ください。お待ちしております。

【次回オンライン研究会のご案内】
7 月 26日(日)15:00‐16:45
トークセッション:高橋大海×宮本益光

– 参加資格 -
アカデミー会員、アカデミー准会員、コレペティトル会員、 正会員、研究員、研修⽣(研究科、本科、別科、コレペティトル科)
※参加費無料
※現在会員でない方は、正会員にお申込みいただくことでオンライン研究会にご参加いただけます。正会員についての詳細・お申込みはこちらから

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【日本声楽家協会オンライン事業部】
オンライン研究会についてのご案内、お申込みをはじめ、準備が出来次第研修・講習およびレッスンなどについても順次公開いたします。ぜひご利用ください。
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