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11/20 日声協オンライン研究会: 山本まり子

【オンライン研究会一覧】

今回は11/20に開催されました【日本声楽家協会オンライン研究会 in Zoom】〈発表者(講師):山本まり子先生〉 の模様をお届けします。

「11/20 日声協オンライン研究会 発表者:山本まり子先生」

【テーマ】
ドイツ・オペラにみる「異界」の表象 ー水、山、森、異形の存在ー

【要旨】
ドイツ・ロマン主義文学における神秘的、幻想的傾向はオペラ/音楽劇にも影響を与えました。超自然的存在、非現実的現象や中世の伝説を題材とするオペラの潮流が生まれ、リヒャルト・ワーグナーへとその系譜が続きます。人間劇を主体とするイタリア・オペラとは性格を異にするドイツ・オペラの特徴を、「異界」の視点から読み解いていきましょう。
​身近なメルヒェンから壮大なドラマまで、どのような音楽表現がみられるでしょうか。

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参加された皆さまからは、

「貴重なお話を有り難うございました。ドイツオペラとイタリアオペラの違いなど、興味深く伺いました。
伺ったお話からはそれてしまいますけど、以前読んだ本に『イギリスで妖精というのは人間の魂が(おそらく生前の行いによって)天国にも行けず、地獄にもいけずこの世でさ迷っているもの』と書いてありました。それが学術的に正確かどうかは解りませんが、昨日のお話のドイツでの妖精は水、山、鉱山などの精で、また毛色が違うのが興味深いと感じました。ではイギリスの妖精とゴーストはどう違うのか…?とか、考えると色々と疑問が湧いて、こういった存在の定義も時代や文化的な背景によって色々と変遷してきたのだろうと感じました。」

「都市史・建築史を専門にしています。
水の精,山の精,森,悪魔/魔女など、異界と異形のお話し、山本先生のお話し、とても興味深く面白いく拝聴しました。ありがとうございました。
今回のテーマとは関係ないですが、ゲーテもイタリア紀行があったり、ワーグナーもイタリア・アマルフィ海岸 ラヴェッロに滞在して創作活動したりと、ドイツとイタリアの関係は面白いですね。」

「ドイツ・オペラならではの特徴をわかりやすく教えていただきました。
自国のルーツに立ち返るような、18世紀後半からの口承文芸への関心の高まりという機運が決定的のように感じました。
現地の『小鳥の声量がすごい』という自然環境のボリューム感は、本当に音楽そのままだと。
人間も自然の一部だとしたら、日本には日本の音があるので、日本人のつくるオペラは最終的には本場のものに近づけるのではなく、別の価値を創造する、あるいは別物を創るくらいにならないと、もったいないと思いました。」

などと感想をいただきました。
次回のオンライン研究会もぜひご参加ください。お待ちしております。

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211127太田小百合

【発表者】太田小百合(声楽家)
【日時】2021年11月27日(土)15:00~16:45

【テーマ】
確実にレベルアップする魔法の歌唱法

【要旨】
海外でのレッスンをはじめ、これまでのレッスン経験で 「これは面白い!使える!」といった丸秘テクニックをご紹介致します。 また魔法!?のトレーニングも公開致します。

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【参加資格】
正会員の皆さまの他、一般・個人会員の皆さまもご参加いただけることとなりました。以下、詳細です。お誘いあわせの上、またのご参加を心よりお待ちしております。

●一般、個人会員の方
【参加費】
 一般:1,000円
 個人会員:500円

【半年パスポート】もございます。
 一般:半年間7,000円
 個人会員:半年間5,000円
半年で14回~16回程度を予定しております。
お申込みをされた月より半年の間に開催される研究会すべてにご参加になれる大変お得なパスポートです。

詳しくはこちらのページよりご確認いただけますと幸いです。