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Design Matters Tokyo 23 レポート

UIUXデザイナーの早川です。6月3日に開催されたDesign Mattersというイベントで登壇してきましたので当日の様子をレポートします。

Design Mattersについて

Design Mattersはデンマークコペンハーゲン発信のイベントで、本国では毎年国内外から1000人以上のデジタルデザイナーが集まるイベント。
毎年20人前後のデザイナーが、旬のテーマに沿って登壇します。2020年から日本でも毎年開催されています。

緑に囲まれたステージ

入国制限もなくなったので今年は外国からお客様が7割!との事で、会場はとてもインターナショナルな雰囲気。
日本にいながらにして他国のデザイナーと異文化交流できる!英語での会話が飛び交っています。満員の会場は熱気に包まれておりました。

とてもインターナショナル

登壇のテーマ:Planet Centric Design

さて私の登壇内容ですが、カンファレンスのテーマのひとつである「Planet Centric Design」に沿ったものになってます。
私が日産に入社した理由や、海外でのリサーチ内容を通して、「地域環境を理解することの重要性」について話しました。
例えば日本のように山が多い地域だとバッテリーの増減が大きいけど、イギリスの田舎は平地が多いのでバッテリーの急激な減りはそれほど気にならない。その代わりに充電スポットが壊れていることがよくあることが心配、といったように、地域ごとにニーズやペインの違いがあります
そういうこともデザイナーは考慮した上でニーズに沿ったデザインをしないといけないという、「車と繋がるサービス」ならではの特徴についてお話ししました。

地域の標高差の違いが、EVのバッテリーの持ちに影響する

いろいろと考えることは多いのですが、これをすることで電気自動車を推進し、普及していくことで環境へポジティブな影響を与えられる(と願っている)!というメッセージです。
人生初登壇!しかも英語!ということでとっても緊張したのですが、会場のみなさんがとても暖かい雰囲気で話しやすかったです。

今回のスピーカーの半分以上は北欧や海外からのデザイナーなのですが、みなさんプレゼンが個性的^^大胆なストーリー構成でスライドもセンス溢れるものばかり。トークも笑いが溢れていて、オフラインでないと味わえない面白さを久しぶりに実感しました。外出規制緩和されて本当に良かった。。
さて、私が気になったトピックをいくつかご紹介したいと思います。

テーマその2:Designing for well-being

登壇内容のテーマは「Planet Centric Design」以外にも2つあるのですが、そのうちのひとつは「Designing for well-being」人々が健やかに生活するためにはどうすればいいだろう。

Headspace Calさん

2日目最初のスピーカーのCalさんは、マインドフルネスのお話しでした。
彼女のトレードマークがウエスタンスタイルでいつもウエスタンハットとつなぎのスタイルだそうです。ある日チームメンバーがサプライズで、全員彼女と同じ格好で出社してきたとか。チームメンバー紹介がとてもチャーミングでした。
彼女の会社では、みなが瞑想をしながら仕事してたり、不安を解消することを大事にしているそう。
作っているプロダクトもユーザーにとってのストレスをなくすことを第一に考えていて、10歳の子供が読んで理解できたり使えるようにしているとか。
慕われている彼女の人柄がわかるようなスピーチで、最後にみんなで目をつむって深呼吸。朝からメディテーションで癒される素敵なスタートです。

テーマその3:AI + Design

もうひとつのテーマが「AI + Design」なのですが、今回こちらについて話されてる方が多かった!みんな注目してますよね!
なかでも印象深かったのが、VolvoのJorgeさん。日系のメキシコ人だそうでご自身のルーツも興味深かったです。
AIの進化に伴い、それに負けない人間の持つ知性の重要さについてお話しされてました。メキシコで移民として生活していたある日本人の活躍を通して、AIと人間の間で問題が起きた時に解決できるのは、柔軟なシステムや共感だということを語られていました。

日系3世メキシコ人のJorgeさん

最後のTobiasさんは、GitHubのデザインエンジニア。ご自身の子供時代からクリエイターになるまで。をお話しされてました。
おばあちゃんからもらったクレヨンで馬を描き続け、最後にやっと描けるようになったという感動的な話。のはずがなんと全部AIで作った作り話でした、というオチ!!
なんとも大胆なプレゼンで笑いが止まらなかったです〜

真剣な顔で嘘をつき続けるTobiasさん

彼のメッセージは、AIでも感情を動かすものが作れる。でもそれはブレインストーミングでアイディアを集めるようなもの。AIはクリエイティビティを拡張させるもの。今後クリエーターはGenerative AIと共存していくことになる、ということかなと思います。

最後に

そしてMCのSam。2日にわたってMCしてくれて、シニカルなジョークをまぜながら、会場をあたためてくれました。スピーチの前に緊張してた時、リラックスさせてくれてありがとう!

ありがとうSam!

そして今回強く感じたのが、スピーチされた方皆、自己開示が上手で、パーソナルなデザイナー視点でのお話しが多く、それぞれの個性が光ってました。ここに紹介できない方も、みなさん素晴らしかった。
プレゼンシートも素敵なものばかり。五感で感じるって大事だよねー、やっぱりデザインっていいなーとつくづく思ってしまいました。

最後にみんなでパシャリ

今回私は2日目だけの参加だったので、1日目に参加できなかったのが残念でなりません。来年はぜひAudienceとして参加したいと思ってます!
イベント主催者の皆さん、ボランティアスタッフの方々、国内海外からのお客様、今回私を巻き込んでくれた方、そしてサポートしてくれた日産チームのみなさんに感謝です!また来年会いましょう!!

告知です!

今回登壇した、ユーザーテスト in Londonについてはこちらのページでも紹介してます。こちらもあわせて見てくださいね。

また、UIUXデザインチームは渋谷のヒカリエで開催されるデザインシップ2023にて登壇とブース出展する予定です!こちらでも皆様にお会いできるのを楽しみにしております^^

最後に、UIUXデザインチームでは一緒に働くメンバーを募集してます。興味がある方は、こちらをご覧になってぜひ応募してください。お待ちしてます!