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『習慣化』と『いつも通り化』の違いに関する一考

昨日の『実戦交流研究』のオープンチャットでのコメントを記録として残しておきたい。
以下は、その抜粋。

A:マンネリ化したり、面倒になってしまいがち。毎日やることの難しさ!わかる!
B:ちょっと違います!
それは、習慣化に近いかも!
『習慣化』と『いつも通り化』の違いです。
『いつも通り化』ってのは、特別な場面を特別にしないための手立てという意味です。
例えば、公開授業(特別な場面として)。
年に一回、先生がスーツを着て、気合入れて授業する姿を見せたり、先生が観にきたりするようでは子どものパフォーマンスが落ちてしまう可能性がある。
でも、日頃から先生同士で授業を見せ合ったり、ビデオを撮っていて観られる意識を持たせていたり、いつもスーツだったりすることで、その時の『いつも通り感』に差が生じるってことです。
こんな特異な場面でなくても、もっと日常的で、特別な場面に備えるケースがたくさんあるなと。
例えば、自習とか朝読書とか、他の先生の授業を受けるとか、校外学習とか…
当たり前の事かもしれないけど、そういう意識を持って日常的に指導したり、関わったりしているかってことが大切だよねってことです。
敬語や挨拶の指導も、思いやりを省けば、ここに入ってくるんだろうなと。

この『いつも通り化』と『習慣化』の違いが理解できているかが大切だと思っている
そして、何よりも大切な事は、この2つの違いを意識して、日常をデザインしているという事。
この”意識と常時活動のバランス”が大事。
『マンネリ化』という言葉は、『習慣化』しようとしている活動が当たり前になってしまい。悪い意味でその活動の意味を感じられなくなってしまい、質が落ち始めている状態を言う。
これは、『習慣化』でねらうべき力に合わせてアップデートする事を怠った結果である。『習慣化』はアップデートとセットなのである。
では、『いつも通り化』はどうか?これは、常時活動である必要はない。ある特定の場面について指導する事になる。その時に、どうあるべきかを意識して指導していることである。そして、それは何となくではいけない。その場面が訪れたときに、理想としている姿が具体的にイメージできていないといけない。
つまり、『いつも通り化』はゴールとセットなのである。そのゴールでの理想とする姿をイメージして、指導したり、環境を整えたりしていくのである。
『習慣化』については、多くの人が指導していると思う。しかし、アップデートを怠り、『マンネリ化』するという結果につながっている場合が多い。
『いつも通り化』については、ある特別な時はそのまま迎えてしまい。子どものパフォーマンスを下げてしまう結果につながっている場合が多い。
『習慣化』と『いつも通り化』は、子どもを育てる有効な手立ての一つである。大切にしたい考えとして、ここに記録しておいた。

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