#現代マンガ図書館
なぜ週刊少年ジャンプを刻んで仏像を彫ろうとしたかについて
前2回の記事で、現代マンガ図書館がどういう場所だったのか、そしてどういう経緯で大量の少年ジャンプを手に入れたのかという話をしました。
ジャンプを切り刻む理由
前回、現代マンガ図書館では蔵書にならない重複本を中古販売用在庫に回すことで、捨てずに再分配を行っていたという話を書きました。
ならば私もジャンプをそのようにするべきではないのか。
引き取ったジャンプの中には現在プレミアとされる号もあり
ナイキコレクションの最後 ~マンガ文化を保存することの難しさ~
間が空いてしまいましたが、前回の続きです。
館長不在で進んだ図書館移転計画
「あらゆるマンガを半永久的に保存する」という内記稔夫館長の理念の下に、現代マンガ図書館で18年間働いてきました。
しかし、内記館長は2012年に逝去されたので、館長と一緒に働けたのは18年の内の10年間程になります。
なんだかもっと一緒にいたような気がしてしまいますが。
館長が倒れた2011年の時点で、マンガ図書館の
現代マンガ図書館と内記稔夫 ~ありとあらゆるマンガはすべて保存せよ!~
約18年間、早稲田鶴巻町に在った現代マンガ図書館<ナイキコレクション>に司書として勤めていました。
「早稲田に在った」と言うとよく早稲田大学の施設と誤解されるのですが、たまたま住所が早稲田なだけで大学とは全く関係無い私設の図書館です。
ちなみに早大生からの認知度は、図書館の隣にある油そば麺珍亭の1000分の1くらいです。
私設図書館と書きましたが、現代マンガ図書館は一人の民間人によって作られま