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旅先で到着1時間半後に悟る

1時間半くらい前に、岡山に来た。初上陸。

桃のフルーツサンドを食べて、奉還町商店街を3往復して、アッサムポークプレートを食べた。今はアッサムポークプレートを食べたカフェみたいな場所でなぜかnoteを書いている。

ひとり旅はおろか、旅に行ったことすら数えられるほどしかない。自由に時間をつかえるようになった喜びと、「水曜どうでしょう」への憧れからJR西日本のサイコロ切符を購入し、2泊3日岡山・広島の旅へいざゆかんという初日の正午には、涙が出るくらい悔しい気持ちに苛まれていた。

私は人と話すのが大好きだ。だけど、超がつくほどの人見知りでもある。

なぜ奉還町商店街を3往復もすることになったのか、当時の私の心の声を再現してみようと思う。

~往路①~
「この商店街の中に、事前に行きたいなぁと思っていた場所が何か所かあるはず!とりあえず歩いてみよ~」

「あ、あった!けど入ったら何か話せることとかあるかなぁ…」

「事前には知らなかったけどめっちゃ面白そうな場所ある!チラシ見てみよう」

~復路①~
「気になった場所のどっか入りたいなぁ~」

「さっきチラシ見たとこ、高校生めっちゃいるな~。急に入ったらどう思われるかなぁ」

「ここなら入れるかな、、でもご飯食べないといけなさそうだけどまだお腹空いてないなぁ」

~往路②~
「今度こそどっか入りたい!」

~復路②~
「あー、なんでこんなことしてんだろ。。すっと自然な流れで入ればいいのに。。」

~往路③~
「いっそのこと岡山駅前から離れて観光地とか巡ろうかな…。でも観光地そこまで興味ないし、岡山の人と話してみたいしなぁ…。」

~復路③~
「お腹空いてないけど、カフェっぽいとこなら入りやすいし入っちゃうか!」


そして私はアンティーク調の良さげなカフェに入り、コーヒーでも飲もうかと思ったらカレーとアッサムポークプレートとハヤシライスが書かれたメニューを渡され、アッサムポークプレートを食べることになった。

そこのお店で接客してくれたのは、南米っぽい国の出身であろう女性。
「ここはどんなお店ですか?」と聞くと、「カレー」と返ってきた。

英語で岡山のことを聞く気にもなれず、アッサムポークプレートを食べた。とてもおいしかった。

さて、相当な勇気を持たなければ一人旅ができなさそうだと早々に悟った私は、ここから2日と半日をどう過ごすのだろう。

どこかで「よし」と腹を括らなければ、ひたすら歩いてご飯を食べるだけの旅になってしまう。いや、それで良い人は良いんだけど、私はあいにく食事にあまり興味がないので、誰か土地の人とお話がしたい。

どうすっかなぁ。

とりあえず、得た気付きとしては、私みたいな人と話すのが好きだけど勇気がでない人見知りでも気軽に入りやすい空間を考えて、将来的にはつくってみたいなぁと思えたことくらいだろうか。

自分探しの旅だと思えば、気付きと将来したいことが少し見えただけでも充分。とはいえ、とはいえですね、せっかくの人生初のひとり旅、どうにか楽しみたいものです。

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