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【表現評論】メモリーズオフ6 T-wave  コアレビューその25 りりす&トライアングルルート9 【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎後夜祭

志雄君の視点に戻ったところから。りりすと踊るけど上手く踊れず。ちょっとしおらしくなってたけど、最後は蹴られて終わりです。しおらしくなると可愛い。初めてりりすが可愛いと思った。

⚫︎時間スキップ

いきなり後夜祭から1ヶ月後に。こんだけ時間が飛んだ作品ある? 想君は夏から冬だからめっちゃ飛んでたか。文化祭の後から暴力は減ったらしい。まず暴力振るってるのがおかしいんだけどね。そういうご時世だったからしょうがないけど。志雄には幸せになってほしい(暴力)という謎。

⚫︎智紗との関係

結局りりすを選んだことを智紗が納得したので、今まで通りの関係が続いているようです。俺は納得しねえぞ。あんだけ散々な扱いしといて、智紗が納得したからOKとか、こんなもんデウスエクスマキナに近いでしょうよ。メモリーズオフは二者択一なんだよ。片方を取れば片方を失うんだよ。というところで、ちょっと置きに行ってしまった感があります。ライトに作った作品だからしょうがないのか。いや、毎回そんな作りにはなってるわけではないんだけど。

⚫︎メモリーズオフのコーチング

りりすとは付き合ってるのか付き合ってないのかよくわからない状態らしい。恋愛コーチならそんなもんはっきりさせなくていいんだよって言いそう。恋愛コーチってなんだよって話ですが、世の中いろんなコーチがいるからね。メモリーズオフのコーチングでもやるか。何をやればいいのか。メモリーズオフの必須科目は、唯笑ルートとつばめルートといのりルートで、まずこれからやりましょう、みたいな。必修BGMはEach and every heartとinori -sweet note-なのでまずこれからマスターしましょうみたいな。

⚫︎まさかの拒否

付き合ってるかどうかはっきりさせるために、一丁告白するか、とマリンランドに誘う志雄君。マリンランドのチケットはクロエ先輩にもらったものです。初代リスペクトかな。小夜美にもらったチケットは本人と行ったけど。

で告白すると、ごめん、志雄とは付き合えないということで、拒否されました。なぜ。このいい感じの雰囲気で拒否されるとか世界が滅びるに等しい。

「いつか放すつもりなら、手なんて握らないでよぉ……!」

メモリーズオフ それから

この名言を知らないのかよ。縁さんを呼んでくるぞ。志雄君といい、りりすといい、期待させてから落とすのが得意です。似たもの同士か。

⚫︎人をなんだと思ってるのか その2

振られた翌日のりりすの発言。これ人としてどうなんですかね。もちろん再プレイだからりりすの事情も把握してますが、事情があったらなんでも許されるわけじゃないぞ。ほんとに。

「もしかして、まだ諦めてない?」

「後夜祭で一緒に踊ったくらいだから、きっと何か事情があって付き合いないだけ」
「本当はりりすも俺のことが好きなんだーーとでも思ってる?」

「勘違いしないで」

「あの時後夜祭で一緒に踊ったのは、周りが盛り上がって、そうしないといけないような雰囲気だったからよ。特別な意味なんてないんだから」
「変な期待、持たないで」

メモリーズオフ6 T-wave

変な期待持たないではまだいいよ。後夜祭で一緒に踊った〜のくだりだけは絶対に言ってはならないだろ。それ言ったら志雄君完全にピエロじゃないですか。あまりにもかわいそう。

りりすルートは、主人公のために嘘をつき続けるということで、構造としては僕が考える究極のメモリーズオフであるいのりルートに近いわけですが、何かが決定的に違うんだよなぁ。うまく言語化できないけど、全体的にやり方がおかしいし、徹底されていないのはある。もっと言えば、りりすの方は微妙な自己保身を感じさせる。あとりりすは志雄君を好きな気持ちがあんまり伝わってこないですね。それが最大の問題点なのではないか。キャラクターの違いももちろんある。

⚫︎智紗再び

志雄君とりりすの様子がおかしいので声をかけてくる智紗。どっちも友達だからと。なんてええ人や。亨と智紗がこの作品の清涼剤と言っても過言ではない。

「うん。前に、りりすちゃんが言ってたの。わたしには塚本君と付き合う資格がないって」

メモリーズオフ6 T-wave

ここで資格の話が出てくる。人を好きになる資格は人であれば十分です。人じゃなくてもいいか。生命体であれば十分です。なんなら無機物でもいいかもしれない。

⚫︎親父の再婚

りりすの母親と結婚しますと。急に現れて言うことはそれ。言うべきことを後回しにする辺りは親子似ている。りりす母と志雄父はどういう関係性だったのよ。元々知り合いとかだったのか。りりすにそのことを問うと、りりすは先に知っていたらしい。ただりりすが付き合えない理由は再婚とは関係ないという話です。そこで縋るのもなかなかカッコ悪い。

⚫︎初代リスペクト

期末試験がやってくる。懐かしいこの感じ。今のところ、定期テストが絡んできたのは1stとT-waveだけですね。2ndは夏休みだったし、それからは卒業間近だったし。他は大学生だし。

⚫︎結局女任せ

結局りりすとのいざこざを智紗が仲介しています。志雄君は自分でなんとかしようと思わんのかね。困った時の智紗頼み。結局りりすにとっては、志雄君と智紗が付き合ってくれるのが一番いいという話で終わりました。

「志雄は、昔のわたしの方が好き……?」
「そんなこと……」
「だったら、やっぱり智紗と付き合うべきよ。智紗って、昔のわたしに似てるでしょ?」

メモリーズオフ6 T-wave

目の前に智紗がいるのに、失礼じゃないか。案の定、智紗は激おこでビンタします。報いを受ける時がきたのか。亨の分と志雄の分と智紗の分と。

「ふざけないで……」

「私はりりすちゃんの代わりじゃない……」

メモリーズオフ6 T-wave

そもそも志雄君にも失礼だよ。今のりりすが好きだから告白したわけだし。ただ、りりすは自分の内心を上手く説明する言葉選びが出来ない人間なんですよね。そう考えると、失言は仕方ないのかもしれない。仕方ないでいいのか。よくはない。流石のりりすも智紗に叩かれたのはショックが大きかったらしい。

⚫︎電話を無視した結果

りりすからの電話を無視する志雄君。そのあとしばらくすると、雨の中外に突っ立ってるりりすを発見します。

真ヒロイン特有の特殊立ち絵

電話した時から長時間外に居続けたらしい。部屋の中に入れますが、結局すぐに帰りました。何しに来たのか。家を飛び出した理由は、母親と言い争いになったからだったようです。結局、翌日高熱を出して寝込むことに。

⚫︎母親の事故

志雄とりりすと母親で3人で海に行って、ひとりの女の子が溺れたと。母親がそれを助けて亡くなったという話が志雄君の記憶です。この溺れた女の子は誰なのか。知ってるんだけど。

⚫︎りりすの母親香里

母親にグラフィックがあったことを今思い出す男。

りりすとそっくり

将来性を感じさせる。

⚫︎記憶喪失詐欺

高熱を出して起きたりりすに話しかけると、あなた誰? と言われます。そう。りりすは記憶喪失になってしまったのです。な訳あるかい。りりすルートが評価できなかった理由はいくつかあるのですが、これが最大の原因ですよ。最初に言ったアレの正体。この記憶喪失詐欺がりりすルート最大の失敗。昔やってた時には、は? となりました。大変なことが重なって追い込まれていたのはわかりますが、それはないでしょうよ。流石に。ヒロイン視点でもう少し詳細を説明してほしい。

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