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【表現評論】メモリーズオフ ゆびきりの記憶  コアレビューその1 共通ルート1【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎ゆびきりの記憶の印象

今回からゆびきりの記憶(以下ゆびきり)に入ります。この作品はXBOX360で発売された、初めてのHD作品だったと思います。もう当時感動でしたね。こんなに綺麗になるのかと。HDで綺麗になっただけじゃなくて、キャラデザと塗りも綺麗だったので、もう言うことないですよ。やっぱりギャルゲーはグラフィック勝負みたいなところはあるので、綺麗になっただけで楽しく感じたことを覚えてます。これはヒストリアで全作プレイした人にはわからない感覚かもしれない。わからなくていいんだけど。おっさんの戯言と思って聞いといてください。

何より最高なのは、XBOX360版のパケ絵です。

あらゆるパケ絵の中で最高の一品

この霞の顔見てるだけで1日過ごせるわ〜。パケ絵に力を入れすぎて、本編で君顔違わない? となるのはご愛嬌。

この作品の一般的な評価はあまり知りません。メモリーズオフっぽくない絵だと言われてた記憶はありますね。そうか? メモリーズオフっぽい絵だと思うけど。見えない敵と戦う男。

一般的な評価は知りませんが、個人的にはゆびきりと並ぶ作品です。神作品。IFをやった後でも、やっぱりゆびきりかなぁ〜と思ったくらいには神です。IFは空前絶後の傑作だけど、メモリーズオフとしてはやっぱりゆびきりとそれからなんだよ。メインヒロイン、サブヒロイン、どちらも隙のない構成。特に好きなのは霞とリサ。リサの声聞いてるだけで1日過ごせるわ〜。

ゆびきりはT-waveと打って変わってミステリー色が非常に強くなった作品です。この路線は多分ずっと続くんだろうな。IF星天と続いてるし。双想も多分そう。今更T-waveのような路線に戻ることはないでしょう。評価が高い作品はどれもミステリー色が強い。2ndは別として。たまにはライトな路線に戻ってくれてもええんやで、と言いたけど、残り何作出るのかわからないシリーズですからね。いつ終わってもおかしくないのに、ライトな作品で終わられてもどこか腑に落ちない気はする。

という感じでいい思い出しかない作品ですが、コアレビューは再プレイです。再プレイした後どうなるのか。それからのようにさらに評価が上がるのか。実は微妙だな、となるのか。終わった時に全てがわかります。

主人公は芹澤直樹君(CV岡本信彦)です。シリーズで1位2位を争うイケメン。やっぱり男は顔なんだよなぁ。声もイケメンなんだよなぁ。もう勝ち組ですやん。奇矯な言動もおかしな行動も特にない主人公だったと思います。志雄君2号みたいな。当たり前ですが一人暮らしです。一人暮らし開始1日目が物語の始まり。一人暮らしじゃなかった主人公いるのか。智也(両親外出中なだけ)と隼也くらいか。

舞台は市立藤林高等学校。今まで出てきたことないよね。浜咲や澄空のような進学校よりはレベルが下らしい。え? 澄空と浜咲ってレベル高かったの? 澄空は信と智也がいるんだぞ。浜咲はさよりんがいるんだぞ。実は入学時点では頭良かったのかもしれない。

攻略キャラはいつものように5人です。もう書かなくていいんじゃないか。毎回5人固定だし。ボリュームはかなり長大だった記憶があります。

OPは一風変わったところでnaoさんです。ゆびきりはOP2がいいんだよな。シリーズでもトップレベルの曲。今回はアニメはありません。あれはT-waveだけの特権。

⚫︎タイトル画面

無人タイトル

またキャラクターがいないパターン。全員クリアしたら変化するんですかね。タイトルBGMはPromised memoriesです。これもいいBGMだなぁ。ザ・メモリーズオフという感じの柔らかく切ない曲です。

⚫︎天川ちなつ(CV鹿野優以)

かわいい嫁

主人公の従兄弟であり、幼馴染の少女と紹介されてます。とある事情で小さい頃からずっと一緒に住んでいたという、ずっ友ヒロイン。メモリーズオフにしては珍しく口調が変わってる。なのですなのです言ってます。短めのツインテールがかわいい。

やっぱりメインヒロインといえば幼馴染だよなぁ? ということでT-waveに引き続き幼馴染がメインヒロインです。むしろここから先ずっと幼馴染がメインヒロインなんだけど。主人公のことはなおくんと呼んでいます。なおくんの嫁を自称するヒロイン。

⚫︎星月織姫(CV野中藍)

ちっちゃい先生

学校の担任。通称姫ちゃん先生。24歳。だからさ〜、これが瑞穂と同じ年齢なわけないでしょ。瑞穂の年齢修正しといて。34歳で。

姫ちゃんは意外と数学教師です。先生がヒロインなのは2ndのつばめ以来か。つばめは国語教師なので正反対ですが。低身長で、見た目はちょっと頼りない。野中さんの声でますます頼りなく見える。背が低いので主人公に黒板に書かせているらしい。直樹君は姫ちゃんの黒板係。でも授業は熱心だし、みんなのために頑張ってくれるいい先生だとか。

姫ちゃんのルート、何気にヘビーなんだよね。バッドエンドがえげつない。このシリーズではバッドエンドまでやらないんだけど。

つばめは先生といっても先生らしい恋愛要素はなかったですが、姫ちゃんは思いっきり先生としての恋愛ルートだったと思います。ええやん。やっぱりギャルゲーといえば幼馴染と後輩と先輩と先生だよ。アマガミも先生攻略させてくれ。

数学教師なのに作図が下手なようだけど、大丈夫か。自分で解くだけならまだしも、教える身分でそれは流石に? まあわかりやすさなんて実はどうでもいいんだけど。身についたかどうかだけが重要。

⚫︎文芸部の顧問

織姫は文芸部の顧問らしい。なんで数学教師が文芸部の顧問やねん、と言いたいけど、他の先生に押し付けられたとか。押しに弱い先生。押し付けられたとしても、引き受けた以上は一生懸命やっているらしい。いい先生じゃないですか。勝手に直樹とちなつを部員登録してるらしいけど。

⚫︎ちなつは、なお君の嫁なのです

織姫の回想で出てくる、ちなつの自己紹介の時のセリフ。かわいいやん。昔許嫁だったということで、過去の話をいまだに言い続けてる。実は意味がわかると意味が変わるセリフ。

許嫁は芹沢家の本家の当主が決めた間柄だったようです。今時本家とか当主とか。直樹は当主の後継者として育てられたらしい。当主の血筋に男児がいなかったってことですかね。まあ真相はいずれわかる。許嫁の関係は10年前に突如解消されたとか。直樹君は後継者の肩書を失ってから親に捨てられ、ちなつの両親に育てられたと語っています。直樹にとってはちなつは妹みたいなもんだと。幼馴染を妹みたいなものと呼ぶことはよくありますが、これはガチで妹みたいなもんですね。リアルに一緒の家で育ってるんだし。

⚫︎ちなつと買い物

一人暮らし1日目なので、ちなつが買い物の世話を焼いてくれる。ちなつは料理が得意らしい。T-waveに引き続きメシうま嫁です。いい嫁や。

⚫︎一人暮らしすることになった理由

将来芹沢本家を背負って立つちなつと一緒に男が住むのはまずいだろ、ということで追い出されたようです。本家もその状態が気に食わない様子だったとか。本家とかなんとか藤原家かよ。立場的にはちなつは雅師匠と同じようなものか。なのでちなつにはアパートの場所さえ教えてはならないことになっています。変な男は排除しなきゃと。

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